「購入か賃貸、どちらが得か」という番組を見て。 | 車イス生活になった元「横浜山手のカフェのマスター」のカフェ巡り日記

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スターバックスのアップルシナモンフリッターが好きです、高木ですニコニコ



前回に続き、不動産を語ろうと思います。


先日、とあるテレビ番組を見ました。


「購入と賃貸、どちらが得か」


よくあるテーマです。


「30代」「年収500万円」をイメージした構成になっていました。


平均寿命である「80歳」まで生きることを想定していたと思います。


すると、月々10万円の住宅ローンの返済、家賃の支払いをした場合、


支払い総額はほとんど変わらないとのことでした。


出演していたファイナンシャルプランナーは、こう言いました。



「支払いが賃貸のオーナーか、銀行になるかの違い」



合っているようで、間違っています。


何か分かりますかはてなマーク


住宅ローンの返済が月々10万円の物件と、


家賃が月々10万円の物件は同じなのかということです。


今だと、「3,500万円」のお借入をした時、


月々返済額が「10万円」くらいになります。


購入したとして、似たような条件の物件を、


家賃「10万円」で探した時に存在するかどうか。


存在しません。


「15万円」くらいで探した時に、出てくるかもしれません。



賃貸物件のオーナーは、投資物件として所有しています。


ということは、儲けるために貸すわけです。


その不動産は、現金で買っているかもしれませんし、


融資を受けて買っているかもしれません。


ただ、購入価格から計算して、利益が出ないと意味がありません。


銀行も、利益を出すために住宅ローンの融資をするものです。


ただ、賃貸物件のオーナーとはワケが違います。


前提条件が間違っているのではないかと感じました。



また、予算の決め方についても一言。


「年収×5+頭金」


こんなことも言ってました。


この計算だと、「3,000万円」くらいになります。


ただ、銀行からの融資可能額から計算すると、「4,000万円」です。


「3,000万円」は余裕の余裕ということです。



余裕を持つことを否定しているわけではありません。


言いたいのは、銀行もバカじゃないということです。


つまり、銀行の立場で考えた場合、


融資した時に返済されないのは困ります。


審査のポイントはココです。


返済能力があるか、相手を信用できるか。


銀行はお金を貸すのが仕事ですが、余計に貸したくないとも思います。


結果、無理に融資することはできないので、


借りる側が「5,000万円」の融資を受けたくても、


銀行は「3,500万円」の融資額になるということです。


万が一、返済ができなくなった場合は、貸したほうも悪いと思います。



それから、「頭金」についてです。


「頭金」はあるに越したことはありません。


それは間違いないです。


ただ、頭金を貯めてから、2、3年後に購入するというのは、


賢い選択とは言えません。


その間も家賃を支払うからです。


「もったいない」、それだけです。


2、3年で貯められるなら、住宅ローンを返済しつつ、


繰り上げ返済をしていくべきです。


また、住宅ローンの金利は過去最低水準を維持しています。


住宅ローン控除、贈与税非課税…


住宅の購入に対する政策の恩恵は今しか受けられません。


そう考えると、今なんです。



とはいっても、結局は人それぞれです。


その人に何が合うかが一番大切です。


そもそも、生活費全体対する住宅費の割合が、


優先順位として高いのかどうかで予算も変わるはずです。


車にお金をかけたい、


海外旅行をしたい、


おいしい物をたくさん食べたい…


お金を何に使いたいかということです。


住宅の購入は人生で一番の大きな買い物です。


ただ、人生の一部でしかありません。


必ずしも購入がベストな選択肢にならない人もいると思いますし、


逆に、買ったほうが良い人もいるはずです。



「家を買いたい」と思って行動している人は、顕在的なニーズです。


それに対して、潜在的なニーズもあると思います。


20年、30年のライフプランを建てた時に、


今、家を購入する必要性がある人がいるような気がします。



だんだん、何が言いたいのか分からなくなってきそうです。


最終的には、みなさんにも幸せになってもらいたいということです。


そして、その幸せが僕の幸せかなと思います。


そのようなことを考えながら仕事をしてみます。


住宅をご購入いただかなくても良いと思っています。


ただ、それが幸せになるヒントになれば…



横浜スタイルには、ファイナンシャルプランナー、


ライフプランを設計してくれる保険屋もいます。


トータル的にライフサポートができればと考えています。



そんなことを考えた、週末の夜でしたニコニコ