男の東映!黄金大作!つるべ打ち! 三途の川で盃かわした命しらずの凄いヤツ!――。昭和44(1969)年4月、懲役三兄弟(佐伯満監督)の新聞広告。それにしても素敵な映画タイトルだ。

広告には5人の役者がズババーンと掲載されているが、三兄弟とは(傷の)菅原文太、(侠気の)葉山良二、(血ざくら)待田京介 のこと。(仁義の)高倉健、(吠える)若山富三郎 は三兄弟と共闘関係にあり、ともに横浜を舞台に“三国人暴力団”と戦うという物騒極まりないストーリーだ。
その他にも、当然ながら悪役なのだが、甲賀幻妖斉 こと 天津敏 や、魔風雷丸 こと 汐路章、三ノ輪の万七親分 こと 遠藤辰雄(太津朗)、青汁 こと 八名信夫 まで出演しているのだから、私的には豪華すぎるアベンジャー映画のようだ。
そのうえ、同時上映作品は5月2日までは 夜の歌謡シリーズ 長崎ブルース(鷹森立一監督) 、5月3日からは 徳川いれずみ師 責め地獄(石井輝男監督)と、これまた(私的に)豪華……なんだけど、この時期の東映の大人向け映画って、若い女性やちびっ子に1ミリもコビを売らないキャスティングや同時上映作品のチョイスが徹底しており、もはや心配…いや清々しいほどだ。
冒頭コピーの「男の東映」に偽りなし!