遠距離で頑張って3年、いよいよ結婚することに。我が家の両親も、良い人が見つかったととても喜んでくれた。自分の家族は両親兄弟仲が良く、毎年みんなで旅行行ったり食事会をしたりと自慢の家族だ。嫁は義父が嫌い、義兄が嫌いとバラバラだったので、家族っていいものだよと教えてあげたい、素敵な家族を作りたい、と夢を持っていた。あの頃は。
住む場所は自分が転職して関西に移り住む案もあったが、最終的に自分が地元近くにいたかったこと、教師の仕事は大変過ぎてもう限界だと義母が強く言っていたことなどもあり、彼女は学期の終わりを待って退職し、こちらに転居してくることになった。
仕事を辞めて縁もゆかりも無い土地に来てもらう負い目もあったし、特に私は子供も欲しかったので、当面は専業主婦ということになった。
新居は程々に駅チカの賃貸マンション。80平米強の2LDK。ちょっと予算オーバーだったが、新しかったのが決め手で、金額には目を瞑った。2人が住むには十分な広さだ。内覧すると、何も置いていないからとても広く感じたものだ。
いよいよ引っ越しとなって、自分の分は先に車で何往復かして運んでオシマイだったのだが、驚いたのが向こうが運び込む荷物の量。引っ越しトラックが来て、業者の人がとんでもない量のダンボールが運び込んでくる。広かったはずの部屋が見る見る埋まっていく。圧倒されつつも、ようやく人の流れが切れて終わりかと思いきや、少ししてまた第二陣、三陣と襲来。書斎のようにしようと思っていた手前の8畳ほどの一部屋は完全にダンボールで埋め尽くされてしまった。
あとで分かったことだが、中身は大量の本に、大量の服、靴。かなりのものは値札が付いたままの新品だった。服は同じようなニットの服だけで100着はあるだろうか。これだけでタンス2つは丸々占領。他に準備したタンス2つも埋まり、収まりきれないものがまだダンボールの中に眠る。靴も箱に入ったままの新品が50足以上はある。コートなどのクリーニングのビニールがかかったままのものも何十着もあり、備え付けのクローゼット2つがあっという間に占領されてしまった。
なお、これらの荷物は7年経った今もそのまま。この部屋は入口から荷物の山で部屋の奥に進めず、窓もカーテンも開けることができない半死に部屋と化している。そして、さらに溢れた荷物は寝室を侵食している。
女性とはこんなものかと、最初は無理やり自分を納得させようとしたが、やはり異常としか思えない。
必要な時に必要な物だけ買って、大切に使えば良いのになあ。衝動的に買い物をし、かつ片付けられない本領発揮というところか。
また余談だが、これでもまだ実家に荷物が残っているらしい。恐れ入る。