そうこうして結婚から数年が過ぎた頃、妻のバイト先が閉店となりまた専業主婦に戻っていた。

結婚当初と違い、何年も経つと、色々なところにだらし無い素が出てくる。昼夜逆転生活に、相変わらずのゴミ屋敷だ。

でも、この頃は両親にも友人にもそうした不満は一切言わず、妻をたてていた。家族や友人に会う時も、間に合うように準備をしないせいでいつも遅刻するため、遅いと言われることも多かったが、私の準備が遅れたことにして謝ったり、なんとか飲み込んでいたものだ。


それでもまだ、今に比べればマシだったと思う。私が注意すれば反省の色を見せていたし、個人的に希望を持っていたからでもある。それは子供のこと。


結婚にあたり、子供は絶対に欲しかった。自分は仲の良い家庭で育っていたから必然だったと思う。向こうの家庭がバラバラなのは知っていたが「家族っていいものなんだよ」と、結婚前に2人は欲しいことを伝えて、同意してもらっていた。


家事をまともにしないことも、「仕事を辞めて結婚のために来てくれたんだ、もう少し我慢しよう。きっと子供が出来れば目覚めるはず。母親になれば変わるはずだ。」と期待もしていた。


その期待があったからこそ、不満はありつつもなんとかやってこれたのだと思う。


結婚3年目、不妊治療の末、ついに妊娠した。本当に嬉しかった。なかなか出来なかったこともあり、改めて子供が出来ることは神秘的なことだと思わされた。


しかしこれを境に、妻は手が付けられなくなってしまった。暴走が始まった。