北アルプスで遭難事故多発激増
北アルプスで今年1月から3月に発生した遭難事故が、
昨年同期の1件を大幅に上回る8件に上っているそうです。
岐阜県警は、大型連休を前に登山者に注意を呼び掛けている。
県警地域課によると、8件のうち5件は西穂高岳連峰で発生。
これは例年に比べて天候が不安定で、登山道上の
アイスバーンも多く、足場が悪かったことが増加の原因とみられています。
ところが一方、昨年は、統計をとり始めた66年以降
最多の85件の山岳遭難事故が発生している。
その昨年より多いペースなのだ。
同課が昨年8月から10月にかけて北アルプスの登山者100人に
アンケートを実施したところ、約20%が愛知県在住だった。
そのため、山岳遭難の事例などを紹介し、安全を呼びかける
ちらしを名古屋市内の登山用品店で配布し、
例年通り、27日から5月7日の大型連休前後に
新穂高登山指導センター(高山市奥飛騨温泉郷神坂)と
穂高岳山荘に山岳警備隊員を常駐させる。
「近年の登山ブームで、軽装で出かける登山者も多いが、
ゴールデンウイークでも冬山の装備が必要です。
事前に入念な計画を立ててほしい」と警鐘を鳴らしている。
北アルプスとは、富山県、岐阜県、長野県に跨って連なる
山脈であり一部新潟県の部分もある。
通称北アルプスであり、木曽山脈、赤石山脈を合わせ日本アルプスと呼ばれる。
山脈の主要部分は、中部山岳国立公園に指定されていて
山脈の最高峰は、標高3,190mの奥穂高岳で、
富士山と北岳に次いで日本で3番目に高い山です。