2014/08/30 | たかがい恵美子オフィシャルブログ「やりがい、いきがい、たかがい。」Powered by Ameba

2014/08/30

久しぶりに晴れ間ののぞく朝です。今日は研修で、福井へ向かいます。

中堅どころが中心となって、看護の現場に出て概ね3年ぐらいの若手に声をかけ、これから安定して働き続けていくためには何が必要か、どんなことが負担になっているかを具体的に話し合い、解決に向けた取り組みを議論しようと企画しています。

地域の教育体制や医療事情によって、課題や解決過程が少しずつ異なることから、こうして地域ごとに勉強会を開き、つぶさに問題を見ていこうと取り組みが進められていますが、休みを返上しての熱心な活動に、いつも頭が下がります。

経験年数や職域、ポジション、専門分野によっても多様な課題の拡がりがありますので、こうした丁寧な議論の積み重ねは欠かせません。

何と言っても、国内の看護人口は230万人、そのうち就業看護職は153万人。

他のどの職種と比べても桁違いに多い、看護職は、いわば社会保障を実現する最大規模のプロ集団です。

保健・医療・福祉・介護・助産・訪問看護・教育・研究開発・産業・行政・司法・防衛・政治と、看護職が就業する領域は国内だけをみても幅広く、さらにこの先も、主要な領域だけで50万人を超える規模の増員が必要と推計されています。

看護を取り巻く構造的な問題を解決していく努力は、次代の社会保障制度を整えるために不可欠であり、もはや社会全体からの参画が求められる情勢です。

しかしそれを効果的に進めていくためには、当事者から具体的なSOSのサインを発信することがとても重要。

こうした問題意識を共有する仲間たちが各地で集い、親交を深めていく過程こそが、課題解決への歩みなのだと信じ、ともに活動を続けています。

私自身が参加して、一緒に学ばせていただく機会は非常に限られていますが、それでも私にとっては、何よりの励みであり斬新なアイディアをいただく貴重な機会です。

折しも昨日は、中央省庁における看護分野の概算要求ヒアリングを行ったところ。座席が足りずに立見でご参加いただいた議員もあり大変申し訳なかったのですが、それほどに、多くの方々の関心を呼んでいる分野です。

会場いっぱいの参加者からは、予定時間を超過するほど熱のこもったご要望や意見をいただきました。

次なる会合にむけて、課題を整理し、新たな企画を立てて行きたいと考えています。