2014/08/21 | たかがい恵美子オフィシャルブログ「やりがい、いきがい、たかがい。」Powered by Ameba

2014/08/21

本日最初の行事は、一時帰国中の若田宇宙飛行士をお迎えした勉強会への参加でした。

若田さんは、国際宇宙ステーション(ISS)への長期滞在クルーとして様々な実験を行うなど、かねてより活躍が伝えられていましたが、宇宙滞在中に“コマンダー(船長)”に就任!今日は直接、地球帰還までのエピソードなどを伺いました。

意見交換の際には、実に興味深いやりとりがありました。

例えば、宇宙船の事故対策について。

火災、宇宙ゴミや隕石との衝突による急減圧、アンモニア流出などのリスクを回避するために施されている技術や個々の宇宙飛行士に求められる厳しい緊急時の対処訓練のお話がありました。

外部からの助けが及ばない宇宙に滞在し様々な実験や作業を行うわけですから、専門の知識技術だけではなく、心身ともに相当の鍛練が必要なのだろうと痛感しました。

また、宇宙開発の分野における日本の科学技術への信頼度は世界最高水準だ、自信を持って支援を続けてほしいという説明がありました。

これは繰り返し強調されていましたが、とくに『何時何分に出、何時何分に着くかが正確』という言い回しを聞いて、すっと納得しました。

ともすると、物事は予定どおり実行できて当たり前と思われがちですが、その前提には沢山の失敗があって、その蓄積のうえに、実現を可能にするだけの技術的な裏付けが整えられている。そこへの信頼がなければ、遠い宇宙へ向かう勇士たちを出航させるわけにはいかないだろうと思います。

日本の技術への信頼、それは日本人社会への信頼にもつながるものだと考えます。

そして大切なのは人材力。この度の長期滞在ミッションのシンボルマークには『和』の文字が刻まれていました。

若田宇宙飛行士の報告会テーマにも『和の心』とサブタイトルが付けられていました。

未来を担う人材育成という点では、夢をかなえようとがんばる若者たちに世界規模でチャレンジできるチャンスを与えてほしい!と要請されました。

この夏、一時帰国している若田宇宙飛行士の報告を聞くことのできない人達にも宇宙の話、地球の美しさの話、人類の話、日本の技術力の話、夢に挑んでいる日本人宇宙飛行士とそれを支える多くの人達がいるという話…。未来への夢を膨らませることのできる様々な話題を提供して行きたいと思います。

『宇宙では、一日に16回、日の出をみる』という映像もインパクトがありましたけれど、私にとっては『地球への帰還途中で大気圏に突入したら窓外に展開した』という花火のようなスパークする映像が、とても新鮮でした。

あれは一体どういう現象なのか?後で勉強してみたいと思っています。

昼の大半は、社会保障の関係分野で成立した法律等の施行にむけた各省担当部局の取組状況や概算要求絡みの説明が続きましたが、あさいちで“宇宙への夢の実現”に感化されたせいか、いつにも増して熱のこもった勉レクとなってしまい、お出でになった役所のみなさんをお待たせする場面もありました。

そして夕方には、平成26年豪雨・台風災害対策本部会に参加しました。

広島で発生している土砂災害は、まさしく大惨事です。尊い命をなくされた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。

被害の全容は、未だ明らかとなっておりませんし、台風・秋雨の季節はこれからです。くれぐれも予断なく油断せず、お互いに気をつけて、被害の再発・拡大の防止につとめてゆきたいものです。

昼夜を問わず救命・救助にあたっておられる皆様には、心から感謝を申し上げます。