段取り | たかがい恵美子オフィシャルブログ「やりがい、いきがい、たかがい。」Powered by Ameba

段取り

交通渋滞の影響で、今日の会合では当初45分を予定していた滞在時間が、実質30分に目減りしてしまいました。

…大変申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

しかし、たとえ短い時間であっても、対面して言葉を交わすことは貴重な機会です。臆することなく出向くことを、これからも続けたいと考えています。

そういう気持ちを維持し、志気高く挑み続けるためには、せめて半月程度先までのスケジュールを頭に描いて行動したいところですが…、

如何せん、いまだに目先の調整で右往左往する毎日です。これも‘活きた仕事’をさせていただいているからこそ、と言えるでしょうか。

大学で教鞭をとっていた頃のことを懐かしく振り返ってみますと、ちょうど今頃は、授業や臨床実習そして論文指導をする傍らで次年度の科目別の教育目標を立て、年間の授業日程と教育内容を書き上げる時期でした。

こうした下作業は、ほとんど若手教官の仕事なのですが、新設校には、長く苦心を続ける主任教授もけっこう多くおられます。

とくに看護系の学部や大学院は、ここ15年ほど全国で次々に開設され、200校余りまで増えました。

そうした新設校では学年進行にあわせて、最初の卒業生を輩出するまでの間、開設時に認可された教育体制を変更することが許されません。

先日も、こんな相談がありました。

「このような国難の折、これから命に寄り添う使命を負っていく看護学生達に、少しでも現地での保健活動を経験させてあげたい。地域に入り、人々のそばで健康を支援することを学ばせたい。しかし新設校ではそれすら難しい」と。
確かに医療分野の基礎教育は押しなべて専門の科目数が多く、もともとゆとりのない教育日程です。

しかしこうしたときにこそ、二度と学ぶことのできない特別な教えを供する知恵を働かせるのも、教授の大切な役割と感じます。

そこで、

ボランティアに従事した時間を演習等に読み替えるなど、単位認定できるよう意見具申しているところです。

小さなことからこつこつと、しかし必要なことを確実に、実行して参ります。