アングラ
芸術の秋です。
「できればもう一度観たいと思う映画は?」
唐突な質問を受け、ふと‘アンダーグラウンド’と答えました。
かれこれ15年以上経っているでしょう。すっかり遠い記憶となっていたタイトルなのでしたが…、
「それ、いま日本で上映中です」との返答に、二度びっくり!
このやりとりがあったのは、台風が東京上空を通過中のこと。まるで時間の針と逆にまわる風の目が、不思議な巡り合わせを運んでくれたような気分でした。
…あれは確か、アフリカから東欧を経由して日本に戻り、(自分なりには)総てを研究に注いで暮らしていた頃のこと。
いま振り返ると、周囲の著しい変化に‘これまで’と‘これから’の生き方を建て、次へと踏み出すエネルギーを蓄えていた時期だったのかもしれません。
この国に生きるのか、何処で何をするのか?
未来は無限大であり漆黒の闇のようでもあり。…しかし命の時間は限られている、いまを精一杯生ききることだ!などと、スクリーン上の混沌の世界を観ながら、ずいぶん難しいことを考えていた覚えがあります。
祖国とは何か、自らの根はどこにあるのか、どうあるべきかと問い掛ける3時間は実に刺激的で、既成の価値観がシャッフルされ、やがて落ち着き先を見つけていくような心地好さを残してくれました。
さて同じ映画をいま観たら、何を思い、何を想い出すのか。
祖国とは?自分はどこに由来するのか?どのように生き生き終えたいのか?
幸せとは?安寧とは?
秋の深まりとともに、ふとした偶然を必然と読み替えて、思考を膨らませる機会もつくってみたいと考えています。
「できればもう一度観たいと思う映画は?」
唐突な質問を受け、ふと‘アンダーグラウンド’と答えました。
かれこれ15年以上経っているでしょう。すっかり遠い記憶となっていたタイトルなのでしたが…、
「それ、いま日本で上映中です」との返答に、二度びっくり!
このやりとりがあったのは、台風が東京上空を通過中のこと。まるで時間の針と逆にまわる風の目が、不思議な巡り合わせを運んでくれたような気分でした。
…あれは確か、アフリカから東欧を経由して日本に戻り、(自分なりには)総てを研究に注いで暮らしていた頃のこと。
いま振り返ると、周囲の著しい変化に‘これまで’と‘これから’の生き方を建て、次へと踏み出すエネルギーを蓄えていた時期だったのかもしれません。
この国に生きるのか、何処で何をするのか?
未来は無限大であり漆黒の闇のようでもあり。…しかし命の時間は限られている、いまを精一杯生ききることだ!などと、スクリーン上の混沌の世界を観ながら、ずいぶん難しいことを考えていた覚えがあります。
祖国とは何か、自らの根はどこにあるのか、どうあるべきかと問い掛ける3時間は実に刺激的で、既成の価値観がシャッフルされ、やがて落ち着き先を見つけていくような心地好さを残してくれました。
さて同じ映画をいま観たら、何を思い、何を想い出すのか。
祖国とは?自分はどこに由来するのか?どのように生き生き終えたいのか?
幸せとは?安寧とは?
秋の深まりとともに、ふとした偶然を必然と読み替えて、思考を膨らませる機会もつくってみたいと考えています。