ニーズに応える | たかがい恵美子オフィシャルブログ「やりがい、いきがい、たかがい。」Powered by Ameba

ニーズに応える

昨夕は山形出張でした。

市街地のラッシュを避けるために通った狭い路地では「冬になったら人も車もますます動きづらいのだろう」と気になって、生活に身近な道路の計画的な整備や開発について、あれこれ思いながら東京に戻りました。

東北には、冬になれば日中でも氷点下の気温が続く地域もたくさんあります。

積雪は確実に路幅を狭くしますし、加えて十分な歩道を確保するのは難しい。

その一方、除雪の行き届いた幹線道路はますます混雑することとなり、通勤時間は夏場の2倍みなくてはならない…。

雪深いところに暮らす者にとって、これは当然の心構えと言われるかもしれませんが、例年のことでありながら、簡単に慣れることはできないし、常に危険が伴っているので気持ちも楽にはなりません。

冬場のこうした事情は、このところ田舎の方がいっそう深刻で、屋根の雪下ろしはおろか、何せ家の玄関を開けるための雪掻きができなくて困っているという方も、地域には結構いらっしゃいます。

また例えば、体力が衰え一人暮らしで車を運転できない場合は、暖をとるのに欠かせない灯油を移す・蓄える・購入することも難しいのが現状。

こうした生活を支えているのがご近隣の地域力であり、また市町村の福祉行政も貢献に一役買っているのだと思いますが、今後は防災の観点を強化して行かなければならないと感じています。

また、新たな雇用の場として、こうしたサービス分野を開発していくことはできないものでしょうか。

これからの時代に適合する地域ぐるみのセーフティネットを再構築する。そのときに、暮らしと命を支えるための構成要素を上手に組み込んでいくことが、様々な危機を回避することに繋がります。

…今日はまた宮城の海岸沿いの集落で、お話を伺ってまいります。

冬場に向けて備えなければならない事柄は、今のうちに準備しなければ間に合いません。

厳寒のときに被災地で、一酸化炭素中毒や揮発性物質への引火、過度の節約による餓死や凍死といった痛ましい事故を起こしてはならない!という思いです。

人々の暮らしの安全を確保するためには、身近な場所で各々の日常的な相談支援に当たるしくみが、どうしても必要だと思っています。

現実に人の役に立つこうしたしくみを導入していく方策を、今日も考えながら、活動します。