エラー

エラーゼロ、それは誰もが願うことかもしれません。

しかし日頃から充分な備えをしていたとしても、事故はある程度の確率で、ほぼ確実に発生します。

例えそれが国家の高度機密事項に関わることであっても、それを恥じて事態を隠蔽するより前に、人類の正義のため優先すべき事項があるのでは？

公的に国際的に信頼を得ようとするのであればなおさら、重要なのは、不測の事態が発生したときどう対処するかということ。

いつもと違う異常事態が起こっているのですから、それを瞬時に把握して適切な手を打つと同時に、いち早くその原因究明に着手することが求められます。

適確な対処は事態の悪化・拡大・進行を止めて事故によるダメージを最小限に抑えますし、また、なぜそれが起こったのかを解明できれば、効果的な再発防止策を講じることもできるようになります。

もちろん、それには透明性の高い情報公開と丁寧な説明も伴わなければなりません。

…隣国の高速鉄道事故の発生直後の対応には、こうした危機対処の常道が活かされていないのでは？と心配しています。

議論の余地なく埋蔵された先端車輌には、一体何がどのように使用され、それらは事故後どのような形状を呈していたのか。

科学者ならずとも解明を期待したいところです。

生命の犠牲のうえに成り立つ‘正義‘などあってはなりません。

一人一人の命に真剣な社会づくりをめざすことが、いま最も必要なのかもしれません。