念 | たかがい恵美子オフィシャルブログ「やりがい、いきがい、たかがい。」Powered by Ameba

この度の巨大地震と大津波により、極めて広範な地域に甚大な被害が発生しています。

みなさまには厳しい冷え込みのなか、たいへんな不安と緊張の時間が続いていることと存じます。心よりお見舞いを申し上げます。

これまでの経験を凌駕する国家規模の大災害で、救命・救助の初期段階からすでに多くの尊い命が失われたことも判明しており、沈痛の思いです。

ここに深い哀悼の意を表しますとともに、御霊のご冥福をお祈り申し上げます。

まだまだ未熟者のたかがいではありますが、これまで常に現場目線で、苛酷な事態にもひるまず立ち向かうという、貴重な経験も度々させていただいてきました。

河川氾濫による水没、震災、薬害、国際感染症と、その都度に、被害状況と範囲、効果的な対処方法と回復までの時間等は異なっていました。

しかし今回の‘揺れ’には、従来では経験することのなかった、全身がガチガチに固まるような非力を感じました。

…経験値では足りない!という恐ろしい直感。そして「生きていて!」という念で、頭がいっぱいになりました。

11日から連日、私の事務所は24時間オープンで、情報収集と安否確認にあたりました。

その結果わかったことは「被害の深刻なところほど連絡がとれない、情報がない」ということ。

…週明けまでもどかしい時間が続きました。

私は宮城県人ですから、本心は居ても立ってもいられません。

でも、被害のなかった地域からの支援の受け入れを調整する人や、情報基地となるべきものまで根こそぎ現地に出向いてしまったら?

それこそ、居場所を守れないのです。

いち早く状況を把握し、誰が何をどのようにするのが最も効果的!と伝え采配をふるう拠点(情報収集・提供および助言など)が必要です。

また身体の強張り感は、強い覚悟も要求しました。

被害を最小限にするために、出来ることを冷静に実行するしかないのだ、という現実的な判断と行動。

地道過ぎるといわれるかもしれませんが、このような当たり前のことが、後に実を結ぶ、重要な一歩一歩になるのだろうと考えます。

さて、被災の瞬間から現地では「被災当事者である看護職などが、自らの家族・家庭をも犠牲にしながら、近隣の被害者の救護」にあたっています。

この非常事態に家庭・昼夜・寝食・交通を問わず、安全な医療の維持と救命・救助にあたって下さるという災害看護登録ナースの皆様にも敬意を表します。

初期の救命・救助活動と被害の全容確認を急ぎ、一日もはやく復興へ踏み出せるよう、力をあわせて参りましょう。

たかがいは、誠心誠意、この問題に取り組んでまいります。

辛いときですが、被災者にとっても働いている者にとっても、皆さまの笑顔と善意が、何よりの励ましです。

お互いに支え合い、温かい心で頑張りましょう。

これからも、よろしくお願いいたします。