巡視船

初めて目にする高機能・高密度の船内で、命懸けで海を守っているみなさまのお話を伺いました。

第五管区海上保安本部の担任水域面積は、日本の国土面積に匹敵するほどの広さであることを改めてお聞きし、海図などを見て、これは大変な仕事だと実感しました。

この方々が片時も休むことなく、海の治安の確保・領海警備、海難救助、環境保全・監視取締りなどの業務にあたっているのです。

紹介された数々の取締り事例のなかでも、ひときわ目をひいたのは、室戸岬沖における大量の覚せい剤密輸の阻止でした。

ちょうど２年前、あの事件が発生した日の朝、私は高知市内にいました。

地域保健が専門分野なので、これまで少なからず、精神作用物質等による障害の問題にも関わる機会のあった私ですが、桁違いの押収量、暗闇のなかでの回収作業、そして逮捕の経緯など、すべてが驚きでした。

周囲の誰もが事件のあと口々に、よく水際で止めたものだ！と賞賛していたことを覚えています。

こうした人々の不断の努力によって、我々国民の暮らしの安全や安心が維持されているということを忘れてはなりません。

正しいことを正しいと言う、不正を隠蔽しない、こうした気概も感じた一日でした。