ライフステージとOJT | たかがい恵美子オフィシャルブログ「やりがい、いきがい、たかがい。」Powered by Ameba

ライフステージとOJT

「地方の病院では、既卒者への臨床研修こそが重要」との意見をいただきました。これは極めて大切な提案です。
新卒者のなかには、一度は出身地を離れてみたいという思いから、首都圏の医療機関へ就職する例が少なくありません。
しかしその多くは、数ヶ月から数年後に地元へ戻り、ある人はすぐ、ある人は結婚し子育てを終えた段階で再就職しています。
言い換えると、毎年大勢の新卒者を採用している一部の大規模病院以外のところでは、毎年キャリアも年齢も異なる再就職者を受け入れているということ。
自ずとそこではバラエティに富んだ現任教育が求められます。
ケアの難易度が上がり業務も煩雑さを増す臨床の場で、一層の質向上を実現していくには、こうした現場の声に応える仕組みを整えていくことが必要です。
公的サービスの質の維持・向上を、各々の医療機関の自助努力に委ねているだけでは不十分です。
各々の地域の実情に合う、職員のライフステージに合わせた技術移転やキャリアアップ研修を支える仕組みが必要と考えます。