復元建物だ!(橘樹官衙遺跡)
ちょっと所用があって出かけたついでに、その近くの橘樹官衙遺跡公園の様子を見てきました(^^
以前からこの公園はあったのですが、遺跡公園と言っても石碑と説明板がある以外はただの原っぱでした。
まぁそれはそれでシンプルで良かったのですが(笑)
去年から飛鳥時代の正倉(しょうそう)の復元建物を建てる工事が始まっていたので、完成を楽しみにしていたのです。
去年秋の時点でかなり完成に近い感じになってきていたので、そろそろかな~と思いながら遺跡公園への坂を登っていくと、
完成してる!!
結構でかい! 高さ9.1メートルだそうです。
あ、正倉というのは、役所の蔵の事で、税として納められた各種産物を収納しておく所です。奈良の正倉院が有名ですね。
そう、この遺跡は飛鳥時代から奈良時代にかけての、橘樹郡(たちばなぐん・たちばなのこおり=今の川崎市と横浜市の一部に渡る古代の行政区画)の郡衙、つまり役所の跡なんです。
この辺一帯に役所関係の各種の建物が広がっていたものと思われます。
正倉もこの一棟だけじゃなくて、複数の柱跡が発見されてますが、復元されるのはこの一棟。
復元建物の隣には、柱の配置だけを示すモニュメントが建てられてます。これも今回の復元事業で設置されたもので、以前の公園は完全な原っぱでした(笑)
復元される一棟を含め、ここに三棟の倉が「品」の字の配置で建っていたそうです。
ちょっと離れたところにも柱の配置が。
木材の色がいかにも新築って感じで爽やかです。
古色蒼然とした古建築が好きですが、これはこれで良いかも。
説明パネルらしいものも新設されてますね。まだカバー掛かってる。
作業員の皆様が芝生などの手入れをされてました。
あ、もちろん今の段階では公園内には入れず、写真は全て敷地の外から撮ってます。
完成予定日が2月15日と書かれてるので、もうすぐですね♪
この白飛びした写真をなぜ撮ったかというと、入り口から内部の柱が見えてるからなんです。
こういう風に、建物の中にも柱が立ち並ぶタイプの建物を「総柱建物(そうばしらたてもの)」とよびます。
※追記:2024/3/4
内部の柱は、構造的に床下の円柱とは繋がっていないらしいです。
ってとは総柱建物とはまた別の呼び方になるのかも?
引き続き勉強してみます!
遺跡公園の東、影向寺(このお寺も郡衙と関係が深い古いお寺です)の前から眺めた風景。大山が綺麗に見えてました✨
全ての工事が終わって公園がリニューアルオープンするのは5月中旬予定だそうです!
オープンしたらまた行ってみます。近くで建物を見るのが楽しみだあ!