福岡旅行・太宰府編その1ヽ(^o^)ノ | 貴房本殿

福岡旅行・太宰府編その1ヽ(^o^)ノ

8月末に福岡旅行に行ってきたんですが、
今月に入ってからずっとバッタバタでブログを更新できませんでしたoTZ
これからゆっくり書いていこうと思いまっす(^^ゞ


三泊四日のうち、一日目と四日目は基本的に移動日。



で、二日目に訪れたのが太宰府です。


この二日目の太宰府散歩がまた歴史ヲタ全開ぶっちぎりのマニアックな内容過ぎて・・・
傍目から見ると炎天下に汗だくになりながら普通の住宅街を歩いてるだけのようで
何をしようとしてるのか全くわからないと思うので
うまくまとまるかどうか不安なのですけど・・・
がんばって書いてみます。



そうそう、この日、
古くからのShadeユーザー繋がりの友達で福岡在住の三二九さんと再会できました!
今はCG制作からは半引退状態の三二九さんですが・・・(笑)
すごく元気そうな姿を見て嬉かったです。
そして何とこのマニアック過ぎる太宰府散歩に付き合ってくださるとおっしゃる!
ほんと面白い・・・ゴホン、じゃなくて優しい人だなぁ(^-^)



さて、博多駅まで迎えに来てくれた三二九さんの車に飛び乗り、
JRの二日市駅近くまで移動。
ここから8月終わりの猛暑の中、あまりに過酷な徒歩の旅が始まります。


それを書く前にまず、
これから一体何をしようとしてるのかをご説明しますとですね。


まず、「太宰府天満宮」で有名な現在の太宰府市というのは、
昔(西暦600年代~1100年代くらい、飛鳥時代から平安時代頃)、
九州全土を統治する巨大な行政庁「大宰府」が置かれていた土地です。


政治を行った大宰府政庁の跡地は今、遺跡公園になってます。
これは3年前に宰府政庁跡を訪れたときの写真。
貴房本殿


貴房本殿

今は芝生の上に礎石(柱を乗せる石の台)が残っているだけですが、
当時は大体こんな感じの建物が建っていたと推定されます。(模型)
貴房本殿


政庁の周りには
「蔵司」と呼ばれる税を納める倉庫区域や
「学校院」という役人を養成する学校の跡などもあります。
この辺一帯が官庁街だったわけですね。



以上の場所は、三年前の福岡旅行の時に周った場所です。



さて、もちろんその政庁と付属官庁はそれだけが野原にポツンと建っていたわけではなく、
それらを中心として、東西2.6キロ、南北2.4キロほどの
都市が存在していたと推定されております。
続日本紀には「天下之一都会也」と書かれていて、
大勢の人混みで賑わう大都市だったと想像できます。
平城京や平安京等と同様の「条坊都市」、つまり
碁盤の目状の道路で区画された計画都市です。



この日の太宰府散歩は、
つまりは上記の条坊都市の広さを自分の足で体感してみよう!という発想なわけです。



具体的には、
都市の南端の正門である「羅城門」から
都市の北端中央の政庁跡まで、
真北に向かってまっすぐに走る当時のメインストリート、
「朱雀大路」を歩いてみよう、という趣旨です。


と言っても、行政府としての太宰府が衰退してからは
条坊都市は歳月の流れとともに失われて、
鎌倉時代あたりから→室町→戦国→江戸→明治以降とずっと田んぼで、
昭和の頃からは宅地開発が進んで、
現在はごく不通の住宅街になっています。
碁盤の目状の道路も基本的には現代の町並みに埋もれてわからなくなっています。
でも、生活道路として当時からずっと日常的に使われてきた道も残っていて、
地図を見てるとボンヤリとその痕跡がわかったりします。
発掘調査も時々行われているようで、
地面の下から道路の側溝(水路)の跡などが見つかっているらしい。



そんなわけで、
最初に探すのは都市の入り口「羅城門」があった場所。
羅城門というと平安京のそれが有名かもしれません。
芥川龍之介の「羅生門」の舞台になってるのも平安京羅城門です。
※一応、ウィキペディアの記事を貼っておきます↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%85%E5%9F%8E%E9%96%80
太宰府条坊都市の入り口にも羅城門が有ったと思われるのですけど、
こちらは発掘等で遺跡が見つかっているわけではないので、
実ははっきりした場所も判っていません(^^;
記念碑や案内板の類ももちろん何もありません。


なので、まずは地図上で大宰府政庁遺跡を基準に
“南北2.4キロ”というのを参考にして
(もちろんこの数字も学者さんの推定に過ぎません)
多分、この辺かな?という場所を割り出します。
もちろん素人のやることだから当てになりませんけどね(・∀・)
その、割り出した場所に一番近いランドマークがJR二日市駅なわけです。


駅近くの駐車場に三ニ九さんの車を停め、
強烈な陽射しを浴びながら歩き始めます。
地図を眺めつつ三ニ九さんと
「えーっと次の信号で曲がって~」等と話していると、
地元の方らしきおばさまが「どこに行きたいの?」と声をかけてこられました。


もちろんご好意で道を教えようとしてくださってるんですが、
この時は結構答えに困りました(^^ヾ
というのも、地元の方でも普通は
「羅城門があった場所」なんて知るはずないんです。
これは知らなくて当然です。
こっちがあまりにマニアックなものを探してるのが悪いんです(笑)


せっかく話し掛けてくださったのでダメ元でお聞きしてみたんですけど、
案の定、おばさまは「羅城門」とか「条坊」なんて言われても
ちんぷんかんぷんなご様子。
それでも
「大宰府の政庁跡に行きたいの?
 それならここじゃなくてずっと向こうよ?」なんて
何とかして接点を見つけようとしてくださるおばさま。
すみません・・・そこじゃないんです・・・(T-T)



でもでも、結果的にこのおばさまに出会ったことが
この日の収穫につながっていきます。



夏の終わりの冒険記、
長くなりますので続きはまた後日・・・(^^