購入機器紹介 ③ Lutronic社 Mosaic ~その1~ | Dr.Chinのブログ

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~ 伏見 駅前陳皮膚科・形成外科クリニック ~
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皮膚科・形成外科・美容科医のつぶやき ≪理論のある治療を≫

購入機器紹介 ③ Lutronic社の Mosaicです
  案外コンパクトで使い勝手が良いです。

このレーザーは、Er:Glass(エルビウムグラス)で波長は1550nmです。

フラクショナルレーザーの代名詞、フラクセル、フラクセルⅡと同じ波長です。
フラクショナルレーザーの 「フラクショナル」 とは、レーザーを ドット状 にうつ方法のことをさします。


ドット状 に打ち、 Micro Necrotic Colum という熱だまりをつくります。


Er:Glassを使用すると、24時間以内に再上皮化されるため、他の波長のレーザーに比べて、ダウンタイム(回復するまでの期間)が少ないのが特徴です。

仕事をされている方・長期間の休暇が取れない方 には、ぴったりです。ニコニコ

逆に言えば、その間であれば、容易に分子量の高い効果的な薬液ひらめき電球を 皮膚に 直に導入することができます。キラキラ

ドット状 にうつことで、うたれた部分を周囲の健常な皮膚が治そうと努力します。

そういった働きが、肌質の改善、ニキビ跡・傷跡の改善、リフトアップ効果をもたらします。


これまで

     『にきび』 治療 は、


ビタミン剤の内服による脂腺のコントロール

抗生物質の内服・外用での炎症所見(赤み)の鎮静

外用レチノイドであるディフェリンゲル®


     が保険の段階で、さらに


ピーリング治療を行い軽い『にきび』の凸凹を改善・

イオン導入やスキンケア製品で『にきび』の予防を行うの


     が美容皮膚科の段階で、さらに


このレーザーを使用することで、

ピーリングでは治りきらない、深い『ニキビ跡』治療を行うの

(さらに、レーザー後、すぐ薬液を導入できるので、『にきび』予防にもつながります。)

     

     が美容皮膚科・美容外科の段階となります。


『ニキビ痕』や積極的な肌質改善の手段として、

海外では、一時期、単純な炭酸ガスレーザーによる abrasion治療(ドット状ではなく、面であてるイメージ) が行われ、良い結果が出ていました。

当然、少し遅れて、日本にも導入 飛行機 されましたが、アジア系の肌は、基本的に、色素沈着が起こりやすいため、広まりませんでした。ダウン

その当時の、日本人での炭酸ガスレーザーによるabrasion治療後の写真を経時的にみさせていただく機会がありました。。その症例では、色素沈着が消えるまで約1年ぐらいかかっていました。肌質はよくなっとしてもダウンタイムが長すぎますよね、、、ガーン、、、


そのため、この分野では、あまり積極的なレーザー治療というのがなかったのですが、そこに登場したのが、「フラクショナル」 という概念ひらめき電球でした。

!! 『ニキビ跡』の治療をしっかり行うには、フラクショナルレーザーの存在は、はずせません。 !!


フラクショナルレーザーで使用されている波長には、


915nm のダイオードレーザー(マトリックスIR®)1440nm のロングパルスNd:Yag(アファーム®)、1540nm (スターラックス1540Lux®)、1550nm のEr:Glass、2790nm のEr:YSSGクリスタル(パール®)、10600nm の炭酸ガス(eCO2、アンコア®)、2940nm のEr:Yag 2940(pixel®) 等があります。


前回のブログ でもお話ししましたが、波長が長い方が深部まで熱を加えることができる一方で、生体組織に存在する水への吸収度合(下図参照)によって、吸収が良すぎると、熱がこもる前に蒸散してしまうため削ることがメインとなってしまい深部へ熱を加えることが難しくなります。


波長による水への吸収度の違いを示しています。

                    Er:Glassは、しっかり奥まで届き、水への吸収も程ほどです。

そのため結果的には、


エルビウムグラス(Er:Glass)の波長は、エルビウムヤグレーザーや炭酸ガスレーザーに比べて深く深達し、皮膚真皮内に確実な凝固層を作ることができます。


このフラクショナルレーザーを購入するにあたっては、アジア人の炎症後色素沈着の出やすさも考慮して、同じアジアで しっかりデータ サーチ のとられている Lutronic社 の機器を選択しました。ニコニコ。 (従来のフォト(光)治療器やレーザー治療器でも、基礎的なデーターは、まず、アジア人でない方で行われるため、アジア人用の一般的な照射パラメータが、必ず別についてきました。)


ですので、


メラニン色素が多い東洋人の肌においても、色素沈着等のダウンタイムが圧倒的に少ないのがこの機種の特長といえます。


さらに、従来のフラクショナル型レーザーで、問題となっていた、照射部位と照射していない部位との境界を、照射モードを変えることで、やんわりぼかすことができるのです。ニコニコ。 痒い所に手がとどくようなモードですね。。(なかなか、、レーザーの質だけでなく、照射方式にも手を加えることで色素沈着に細心の注意をはらっているのがほんとによくわかります。ひらめき電球)アジアの肌を知りつくした会社ならではですね ニコニコ


 スタティックモードはスタンプ型・ダイナミックモードはスプレー型照射。



またまた、長くなったしまったので、、次に続きます~ メモ





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