タオを一言で解説すると、
「陰陽は“白か黒か”じゃなくて、“白の中の黒・黒の中の白”を見るためのレンズですよ」

ねぇ、東洋占いの世界でも大事にされている
「陰陽」のお話をしながら、ACさんの“人の見え方”を一緒に見てみてもいいですか?

陰陽って、太極図のマーク、知ってますよね?
白いところと黒いところがぐるっと丸になって、
白の中に黒い点、黒の中に白い点があるマーク。

あのマークって、
「白=いい」「黒=悪い」
という意味じゃないんです。

本当はね、
• 昼があれば夜もある
• 表があれば裏もある
• 動く時間があれば休む時間もある
そんな セットのエネルギー を表してるんです。

人間も同じで、
“すごく出来るところ”と“うまくいかないところ”がセットで入ってる。
それが 一人の人間の丸さ(太極) なんですね。



「白黒思考」を陰陽で言い換える

ACさんがよく言う
「この人は出来る人」
「あの人は問題のある人」
「この子は大丈夫な子」
「この子は迷惑をかける子」
っていうのはね、

太極図の“白いところだけ”を見て
「この人は白!」
あるいは“黒いところだけ”を見て
「この人は黒!」
と決めてしまっている状態なんです。

でも、本当の太極図って、
白い中にも 黒の点 があって、
黒い中にも 白の点 があるでしょう?

すごく出来る人の中にも、
不安になったり、弱音を吐きたい「黒」の部分がある。

「迷惑をかける子」の中にも、
人に優しくて、素直に助けを求められる、
そんな「白」の種が必ずあるんです。



なぜ白黒で分けたくなってしまうのか

ここで大事なのは、
ACさんが「悪い」から白黒で見てしまうんじゃない、
ってことなんです。

白黒ではっきり分ける考え方って、
“自分を守るための古い知恵” なんですよ。

たとえば、昔のACさんが
「失敗したら怒られる家」
「親の機嫌を常に読まないといけない環境」
にいたとしたら……
• 「この人は安全」
• 「この人は危険」
• 「この子は手がかからない」
• 「この子はいつも大変」

って、パキッと決めておく方が、生き延びやすかった んです。

だから今も、職場や家庭で
パッと人を見た瞬間に
「あ、この人は“白”、この人は“黒”」
と分けてしまうクセが、自動運転で働いているだけなんです。

つまり、
ACさんの“白黒思考”は
「ダメな思考」じゃなくて、
昔のACさんを守ってくれた“陰陽の片側だけを強く使うクセ”
なんですね。

じゃあ、これから何を練習したらいいかというと……
いきなり
「白黒やめましょう!」じゃなくて、

こう自分に聞いてみることです。

「この人の“白”の中にある黒はどんなところかな?」
「この人の“黒”の中にある白はどんなところかな?」

たとえば、
• 「この子は手のかからない、ほっといても大丈夫な子」
→ その子の 黒(陰) にも目を向けてみる。
「本当は甘えたいのに、我慢しているところはないかな?」
• 「この子はいつも迷惑をかける子」
→ その子の 白(陽) を探してみる。
「迷惑をかけるほど“思いやりが隠れていると言えないか、素直さや強さはないかな?」

こうやって、
「白と黒の両方を見る目」を少しずつ育てていくと、
ACさん自身の心も、
丸い太極図みたいに、少しずつ“まるく・楽に”なっていきます。

〇〇さんが人を白黒ではっきり分けてしまうのは、
「人を傷つけたいから」でも
「心が狭いから」でもなくて、
ずっと、“自分と家族を守ろうとしてきた証拠” なんだと思うんです。

ここからは、
「白だけの世界」でも「黒だけの世界」でもなくて、
白と黒がおだやかに混ざり合う “陰陽の世界” を
一緒に練習していきましょうね。

ポイントは、
• 「昔はその見方で生き延びてきた」と尊重する
• そこから一緒に「陰陽の目」を育てましょう。
下記も一緒に作れますよ
• 「白だと思う人の“黒”を書き出す欄」
• 「黒だと思う人の“白”を書き出す欄」