カウンセラーの先生へお手紙
「私は母親から何でも否定されて、それが嫌で嫌でたまりませんでした。」
子供のころから母親が苦手で距離を取っていました。
思春期のころは母と勝ち負けで争い負けるのが嫌なので勝手に切れていました。
大人になってからは母の言葉を憎んで恨んでいました。
けれど、そうして母と関わらないようにして長い年月が過ぎ
10年も前に、母が亡くなった後も希薄な自分の家族や人間関係に虚しさを感じてしまいます。
なぜなら、父とも話が出来ないので
深く納得いくようにつながれない。
パートナーとも子供達とも関係が短絡的で落ち着かず親密さが感じられない。
人との関係においても表面的には楽しいのにいざという時に頼れない。
(おかげさまで、最近はずいぶん親密な関係の友人も確実に出来てきたのですが。)
やはり、生い立ちにおける母親との関係が未完了で終わっていて、不満が残って親離れが出来ていないからでしょうか。
私はコミュニケーションに諦めるとか、切れるという大きな問題を抱えて、昔からずっと繰り返し人間関係をリセットしてしまうようです。
母から否定され嫌みなことを言われる前に逃げて関係を切っている感覚です。
寄る辺の無さで苦しくて辛くて寂しくて むなしいです。
この世界で親に分かってもらえないのは正直辛い経験です。
やっぱり親には分かって欲しかった。
こんな気持ちを引きずったまま私はどうしたらいいのでしょうか?
その時の私の気持ちは虚しいです。
そして、感覚はのどから胸にかけて重たくゾワゾワします。
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実は、そのようなご相談はたくさん受けてきました。
カウンセリングの最後のセッションは母親との関係と言われるくらい大事なテーマです。
感情と感覚を感じられたことはとても素晴らしい幸せの入り口なんですよ。
虚しい気持ちと
のどから胸の感覚は、
人間らしい感情を感じている状態だから止めずに感じ切ってくださいね。
「心にブラックホールを抱くほど虚しくても。」
「心が割れるほど許せなくても。」
「なんで分かってくれないのよと噛みついても。」
どんな感情も否定せずに俯瞰するように、ただ気づいてください。
実は、小さい時からその「虚しさ」が母親との関係をつないできたのです。
つまり、今でも虚しさを感じることで母親とのつながりをあきらめていなかったのです。
いよいよ、あなたは
虚しさを感じ切って、手放して、母親から親離れする時を迎えられました。
今まで母親からの愛あるつながりを求めてきましたね。
癒しの旅、お疲れさまでした。
さあ、今、ここで、母親との愛あるつながりをあきらめる時がきました。
すっごく悔しくても。
すっごく悲しくても。
すっごく寂しくても。
すでに、あなたは母親との特別なつながりを求めなくても生きていけるだけの大人になっていませんか。
そうです。大人の自分を自覚してください。
周りを見てごらんなさい。
もうだれも、あなたを「ダメだ。足りない。変われ。」と批判してくる人は一人もいませんよ。
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世界は平和です。