アタシは基本的にホテルが好きだ。今更だが。
もちろん好みはある。外資系のホテルなどには興味はなく、内容は変わらなくても、お値段をつり上げているようにしか見えないところ。又、六本木ミッドタウンにある某Rというホテルマンたちの裏の顔は最悪だった。
ミッドタウン近くにある知り合いの友人がやっているというミントリーフという基本、モヒートというカクテルをメインに作るバーで何度か見かけたが、話す内容が下世話で品格が全くない。某Rというホテルのキャッチフレーズは英語を訳すと、紳士淑女が紳士淑女をもてなすとなっているはずだがその欠片すらない。
かといって、チェーン化している某プリンス系のホテルは名ばかりでみすぼらしいところが多い。バブル時代に作られた建物も多く、今となっては内容が陳腐だ。
やはりご三家と呼ばれるホテルには安定感がある。皆がホテルマンとしての誇りを持っているし、わがままな客が集まってくるせいか柔軟性も高い。
アタシ好みは日本のホテルであまり格式張らないところ。
ニューオータニは確かにいいホテルだ。人材も確保出来てるし対応力もいい。その分、お値段もあるが、サービスを含めば良心的だと言えるだろう。
オークラは改装中だが、あのホテルも素晴らしい。但し、相当なわがまま客や昔ながらの、過去の栄光にすがるような客が多いので、ホテルマンの気苦労が絶えないのがかわいそうになるくらいだ。
パレスホテルもいい。改装して一段と良くなった。元々、選りすぐりのホテルマンが集まるホテルなので常に品格が保たれている。
ここまでは超一流のサービスと超一流のお値段のホテル。通うには庶民のアタシにはちょっと難しい。贅沢な気分を味わうには持ってこいだが。
自分の好きなホテルに通うとだんだんホテルマンの顔が見えてくる。こんな場合はどう対処するか、どのように効率良く動いているか、色々チェックしてしまう。(意地悪はしていない)観察するのが好きなだけだ。
今回、その中でも選りすぐりのホテルマンについて総支配人宛てにレターを書いた。計7枚。
こちらは手書きで万年筆を使うが、もちろん返事はPC打ちの、他愛ない感謝の気持ちが書かれているものが多い。今回はどのような返事が帰ってくるのか楽しみだ。
ホテルでは良い行いは当たり前とされがちだが、相手も人間。それなりに心を砕いて心地好い空間を生み出してくれている。アタシの様なひとり客はその心遣いが嬉しいのだ。だから結果、通うことになる。
さて、今日は確かお気に入りのバーテンダーも出勤しているはずだし、レターを持って美味しいカクテルを能美に行こっと!