岐阜県郡上市白鳥町  高田屋伊東薬局 薬剤師 国際中医薬膳師 紡ぐしあわせ薬膳協会認定講師の伊東千鶴子です。

 

本命チョコ、あげた?

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先月の日中医薬研究会関西支部の例会で、感冒の時の食療薬膳について、お話させていただきました。

 

痰は糖たんぱくなので、大根の化痰作用は大根が含む消化酵素によるものかという質問をいただきました。

 

大根はアミラーゼ、ジアスターゼ、オキシターゼという消化酵素を有していますが、同様にアミラーゼ、ジアスターゼを含有するかぶらには化痰の働きがないと、薬膳の先生に教えていただきました。

また、化痰作用のある食材で、酵素を有するものを挙げていくと、からしなには配糖体を分解するミロシナーゼ、たまねぎやにんにくにはその成分であるアリインがアリシンになる時働くアリナーゼ、ラディッシュにはジアスターゼ、ビタミンB1分解酵素であるアノイリナーゼが含まれていますが、化痰作用は酵素以外の要素が関連しているように推察されます。

 

咳や痰のある感冒に消炎酵素剤が投与されることもあったはずと、それに固執してしまいましたが、東洋医学における痰は感冒の時に生じる気道に分泌される痰に限らず、臓腑の気化作用が衰え、水液の吸収排泄に支障をきたしたために引き起こされた病理産物であり、体内に輸化されない過剰の水液が停留するもので、化痰はその痰によって起こる咳、(気道に現れる)痰、吐き気、嘔吐、めまいなどを除去する働きを指すことなどもお話しました。

 

今回は娘の生化学の教科書もひっぱり出してきたのに、そこから回答は得られず・・・。

「○○ではそういう考え方はしない」と閉ざしてしまうより、中医学、日本で発展した漢方、西洋医学の考え方をつなげていくと楽しいと思うのですが、そのためにはもっとお勉強しないと(*v.v)。

 

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参考:日本中医食養学会「現代の食卓に生かす『食物性味表』改訂2版」

 

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