ステップドリルでスロットルボディを32mmに拡大しました。
かなり大径になりました。
ステップドリルだと拡大する径6mm(32mm-26mm)×深さ43mm分の体積をすべて削ることになります。計算すると11,746.74mm3^です。
これをホールソーでやるとどうなるでしょうか。検索してヒットした刃厚2.4mmを仮定に用いると、削る部分は径4.8mmで深さは変わらずです。切削体積は9591.82mm^3となりました。ステップドリルの場合の約81%です。
2割減は相当なものでしょう。全体的に刃厚がより薄い自在錐(サークルカッター)を使えば計算上ではもっと削減できそうです。多分、刃より外側の部分がスロットルボディ外径部分にあたってしまい大した深さを削れなさそうですが。
切削の中心を出すのが厳しいですが、型紙を使ってどうにかなるでしょう。
話を戻します。
拡大に伴って横に穴が空き、ガスケットとして使われる純正Oリングは仕様不要になりました。また、アイドリング用の空気供給の穴も途中で寸断され、使用不能になりました。これらを解決します。
まずはガスケットを作ります。ゴムの加工はできないので、紙製ガスケットを切り抜いて作ります。
まずは2つのボルト孔と吸気穴の位置関係を測定します。
各穴の中心間距離と、中心間を結ぶ線分の横軸に対する角度がわかれば紙面上に再現できます。
このように中心を出した工作用紙を貼り付けて距離と角度を測定します。
以上のような結果になりました。穴を大きめに切り抜けば誤差は吸収できるので、距離も角度も大体で問題ありません。勝手にきりがいい数字にしてあります。
核になるデータはわかりました。これをもとに切り抜きます。
どういった間違いか、ボルト孔部分が直径5mmになっていました。吸気穴は直径35mmにしました。けっこう精度がでていて、吸気穴にかぶることなく取り付けられているのでボルト孔部分はこのままでよさそうです。
試しにインテークマニホールドとあわせてみました。ボルトも問題なく入りました。
先にあげた写真の大穴はパテで塞ぎました。捏ねたときの汚れがついていますが、削ってシルバーで塗装しようかと思っています。アイドリング用吸気口も使用不能になったので、調整用スクリューのネジ孔も塞ぎました。スロットルボディ内のでこぼこや孔穴なども塞いであります。
使ったのはこのパテです。
話を戻します。
エアクリーナー側からの視点ですが、赤丸の部分に少しガスケットがはみ出ています。ガスケットもまだ余りがあるので作り直しもアリです。
買ったのはこのガスケットです。
さて、ガスケットは(おおまかに)完成しましたので、アイドリング用吸気口を新設します。制作過程を撮っていないのでいきなり完成品です、
ど ん
決意のインマニ穴開けです。
このインテークマニホールドはヤフオクでCBF125R用として売られていたもので、CB125Fに互換します。安かったので買いました。商品107円、送料770円でした。それに加えてインジェクタまでついてきました。純正の120cc相当なので使うことはありませんが、純正部品として買った場合の値段を考えると得をした気分です。
出品者が前回購入したスロットルボディと同じだったので、同じ車両から取り外したものと思われます。約1ヶ月ぶりにインテークマニホールドとスロットルボディが再開したかたちとなりました。
構造は簡単です。
①インテークマニホールドにM12のタップを切る
②M12の寸切りボルトに径4.2mmの穴を上下方向に貫通させる
③ ②の上部にM5のタップを切る。
④寸切りボルトの側面に空気穴を開ける
⑤ ④の開き具合の調整用に上からM5のネジをロックナットとともに入れる
⑥以上をインテークマニホールドにねじ込み、方向を調整してパテで気密する
以上です。まだロックナットと寸切りボルトの間に気密用パッキンを入れていません。
次回はバタフライバルブを自作します。おたのしみに!