週末は滋賀県野洲市で開催された日本代表強化合宿に参加してきました。

1日目は大雨で、ショートスプリント陣や他ブロック組が直線60m程度の室内競技場で練習する中、ロングスプリント陣はそんなことおかまいなしにびしょ濡れになりながら(250m+150m)を3セット。

2日目はスタートダッシュの確認、450mを2本と300mのテンポ走。
300mは、4x100mRの通し練習が終わったショートスプリント陣に引っ張ってもらいながらテンポ走…のはずだったのに、スタートの合図前のショートスプリント陣の顔が本気モード!(・_・;)「まさか…」とは思ったけど、みんな負けず嫌いなのでやっぱりヒートアップ!(笑)450mでオールアウトしていたロングスプリント陣も負けじと追いかけました。ゴール後は「テンポ走じゃないじゃんーっ!」ってツッコミ入れてたけど楽しかったね!

ロングスプリント陣もみんなで良い練習にしようという雰囲気で、「次は誰々が引っ張ろう」とか、仲間同士でお互いに引っ張り合うなど、本当に良い雰囲気の中で刺激し合いながら練習ができました。単刀直入に言うと、当たり前のことというか普通のことなんですが、当たり前のことが当たり前のようにできるチームに成長したという印象です。なんといっても、チームのまとまり感が過去最高です。

今回の合宿を通して改めてこう思った。
「リレーでメダルを獲得して、みんなで笑って帰りたい」と。
キレイ事とかじゃなくてね。国際大会のリレーでメダルを獲得した場合、予選を走ったメンバーは決勝で走っていなくてもメダルがもらえます。チームみんなでメダルをつかみ取って、笑って日本に帰りたい。
あ、もちろん400mHもね!

一方のショートスプリント陣は、4x100mRの通し練習で男女ともに日本ろう記録を上回る好記録。本番で男子は41秒台、女子は49秒台が出そうな雰囲気です。

これまではデフリンピックや世界ろう者陸上競技選手権大会でのメダル獲得といえば、フィールド種目(ハンマー投、やり投、棒高跳)とマラソン種目が一般的でしたが、昨年のトロント世界ろう者陸上競技選手権大会でトラック種目が2個のメダル獲得をし、トラック種目も楽しみな存在になってきていると思います。

写真は短距離ブロックコーチの安井 章泰さん(100m10秒21/滋賀県記録保持者/元スズキ)。2001年エドモントン世界陸上の男子100m日本代表選手です。今でも100m10秒台で走るスーパーマンです(笑)
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安井さんには、2年前からデフ(聴覚障害者)陸上競技の短距離コーチとして、短距離選手を中心に指導をして頂いています。安井さんからは色々なことを指導して頂きましたが、自分の中では、安井さんに教わった「骨ストレッチ」が衝撃的でした。「骨ストレッチって何?」と思った方は是非ググってみてください。それか直接僕に聞いてください!一緒に骨ストレッチしましょう!(*^_^*)

デフリンピックや聴覚障害者スポーツはマイナーということもあって、安井さんのようなトップ選手が、選手指導に携わってくれるというのは本当に有難いことです。いつもいつもこんなことばかり言っていますが、決して当たり前のことではありません。安井さん、いつもいつもありがとうございます!
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他にも母校・横浜国立大学を拠点に活動しているYPVCという棒高跳クラブの監督を務めている平井 勇気さんが跳躍ブロックのコーチをしています。
平井さんについては後日また紹介したいと思います。

デフリンピック、聴覚障害者スポーツはまだまだマイナーですが、
デフ(聴覚障害者)陸上競技に関していえば、ここ最近は興味を持った方からのお問い合わせや見学希望などの連絡も増えているようです。
若い選手を中心に、少しでも興味があればどんどん参加して欲しいです。遠慮なく連絡してください。もちろん学業・部活優先で。
お待ちしています(*^_^*)

デフリンピックまであと74日!
それでは!

Go for Sofia(2013 Summer Deaflympics)!
聴覚障害アスリート
高田 裕士

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