21年目突入~2つのベルト~ | 井上貴子 オフィシャルブログ 「Marble...」 Powered by アメブロ

21年目突入~2つのベルト~

さてさて

徹底的に
アイドルしようと決めてから吹っ切れたアタシ…


中堅クラスの
チャンピオンベルトは
『全日本』


こちらはシングルとタッグと2つありまして…


同期の京子は
メキメキと実力をあげ


すでに彼女はチャンピオン

密かに…
狙っていたポジション


CDとビデオ
そして写真集を出した頃


ノリノリなアタシへ
チャンスが巡ってきた…


勝てる自信はなかったんだ

正直なところ


京子は
天才と言われながらも
実はカゲの努力家だから


アタシがどんなに
頑張ったところで

『ウサギとカメ』のようには行かないことは

十分に理解していたの



ただ


強みはあった


気分がノリノリだった


と言うこと



気分屋のアタシには
チャンスな時期だったんだと思うよー


京子選手は
膝を痛めていました


プロレスラーにとって
怪我は茶飯事でも
不利になるのは当然


しかし
本人がやると言うならば


リングに上がる以上
容赦ない


これが
この世界だから仕方がない…






言い聞かせ(笑)

アタシは膝一点に絞った



同期なんでね
どんだけ辛い状態なのかは解っていたよ…


しかし
ハンデを解っていて
そこを攻めないのは
どー考えてもおかしい


だってリングは戦場


それもチャンスっ



そして


アイドルがサブミッションを…と言う意外性を求め


密かに研究していた
『ヴォルクハン』の
『膝十字』


ビデオ擦りきれるほど
見ましたっ


試合が終わって
道場に着くと


コーチに頼んで特訓してもらったよ^^



入り方から絞め方まで…


出せるチャンスなんか無いかもしれない


ただ出せることが出来たなら…


これはきっと
『えげつないアイドル路線』の道が開けるかも…


そこに賭けていた


毎日の特訓が楽しかった


ワクワクしたよねー


そして
試合当日


アタシは
京子選手からベルトを奪取した


決めは『膝十字』

京子は病院送りです


その後手術するほどに
膝は悪化していました


続いて…

全日本タッグ


当時
外人レスラーが
結構きてまして…


メキシコから
エステルモレノ
シンティアモレノ組

長谷川咲恵
デビーマレンコ組

デビーはアメリカから


そして
井上貴子
吉田万里子組


アタシが印象にあるのが
このチーム


すでに
アタシと吉田が
全日本クラスで頑張ってる頃


京子選手は


もっと更に上のベルトへのチャレンジが決まったりしていましたっ^^


タッグは…

どーやって
誰チームから奪取したのか

覚えてないんだよね(笑)

誰かおしえてーー^^


吉田がメキシコで習得したルチャ…

これを
アタシがやることは

無いに等しく…


しかし
そこは同期


吉田に強く説得され

場外へ飛ぶ
『トペ』
(これは略語だよねーたぶん)

の特訓をしました


お客様の居ない道場で飛ぶほど恐いことはありませんよ(笑)

たくさんの人がいて
拍手の中
ノリで飛ぶ…


これが一番恐怖を感じず飛べる方法…


そう思うけど


これはタッグだから

2人がバラバラでは意味がない


こうして
特訓の日々は続き


そうしていくことで
2人の絆は深まった


先輩の中で
揉まれていた京子選手には
楽しそうに映ったのでしょう


『いいなぁ2人楽しそうで』と良く言われたよ


上の目線からではなくね


お互いにそれぞれの立場を理解しての会話


その頃から
63年組は
色んな事を良く話すようになりました


お互いの立場を理解し応援する


上に上がる大変なステップや

怪我で試合が出来ない
精神的ダメージ

そんな苦難を
近くで見ながら
支え合ってきた63年組


同期がいなければ

この
『全日本クラス』の
重要なステップは踏めなかったと思います…


続く