『手塚さん お世話になりました』
東映の手塚治社長の突然の訃報を聞いて、驚きを禁じ得ません。
私が手塚さんにお世話になったのは『科捜研の女』でした。
撮影と舞台のスケジュールが重なって、泣く泣く『科捜研の女』を卒業しなければならなかった時も、親身に相談に乗っていただきました。
南野陽子さんと共演した時に預かったメッセージをお伝えした折も、嬉しそうに懐かしむように、当時のスケバン刑事のお話をしてくださいました。
とってもあたたかい方でした。
私が最後に手塚さんとお会いしたのは、金田明夫さんの舞台を観に行った時で、帰りの電車が一緒になって、吉祥寺から渋谷までご一緒させていただきました。
いつもやさしい物腰で、パリッとシワひとつないシャツを着て、それでいてどこかはにかんだような手塚さん。
手塚さんからいただいたアドバイスを大切にして、これからも役者を続けていきます。
お世話になりました。
ありがとうございました。