加藤貴子『2022/02/01『リニューアル』』

2022/02/01『リニューアル』

あっという間に２月に突入。

ついこの間まで、夕方の５時の音楽がなる頃は真っ暗だったのに、最近は陽が少し延びたようで、昨日長男を迎えに行く途中、いきなり音楽が鳴り始めて慌てました(；^ω^)

さてさて、

２年前から始めた『たまひよオンライン』での連載がリニューアルになりました。

私が体験した育児の悩みや不安などを専門家の方々に質問して、読者のみなさんと一緒に問題を解決していくきっかけづくりをしていけたら…という思いで始めた連載です。

今回のテーマは『産後うつ』

精神科医の蟹江絢子先生にお話を伺いました。

警視庁が２０２０年に発表した女性の自殺者は、前年比で９３５人増の７０２６人。

自殺の理由の内訳については健康問題が最も多かったようですが、『産後うつ』との関係は明らかになっていません。

一方、２０１８年に発表された国立成育医療研究センターの調査(妊娠中および産後１年未満に死亡した女性のデータを作成し、死因を調査)では、２０１５年～２０１６年の２年間で死亡した３５７人のうち、１０２人の女性が妊娠中～産後にかけて自殺しており、うち９２人が出産後の自殺だとわかっているそうです。その９２人について調べたところ、約半数が３５歳以上で、６５パーセントが初産だったとの報告があります。

ご存知の通り、私は不妊治療の末に第１子を４４歳１ヶ月、第２子を４６歳１０ヶ月で出産しました。

超高齢でした。

これまで私は、不妊治療、流産などの経験から、妊活または不妊治療は、できるだけ早くした方が良いことをお伝えしてきました。

ですがまだまだ、日本の社会は出産に対しての理解度が低く、やむなく高齢出産をする方たち、された方たちが増える一方です。

ここで一つ私のお話を聞いてください。

第２子を出産して半年後の出来事でした。

東京の郊外に住んでる友達からラインが来ました。

「今、喫茶店に寄ったら、奥さんを探している旦那さんがいるの。４ヶ月の赤ちゃんがいるママで、病院へ行くって言ってから帰って来ないらしく、最後に確認出来たGPSがこの周辺で探しているらしく、警察にも届け出を出してるんだけど、事件性が見つからない限り捜査にならないみたいでどうしたらいいかな？』

そのラインを受けたメンバー全員で、動いてくれる可能性があるところにできる限り連絡して無事を祈りました。でも数時間後、そのママは残念な姿で発見されました。

探す手ががりになる写真の中には、赤ちゃんを抱いている幸せそうな笑顔の写真もありました。

その時に私は初めて『産後うつ』という言葉を知りました。

産後に急激に減少する黄体ホルモンや卵胞ホルモンによって『マタニティブルーズ』になる人もいることは知っていましたが、『産後うつ』については全く無知でした。