PL第10節
エミレーツでのスウォンジー戦
アーセナルは前節のエバートン戦をいい形で勝利することができた。
前線のラカゼット、サンチェス、エジルのパフォーマンスは秀逸で今季ベストともいえる素晴らしいゲームだった。
余談ではあるが、ジルーのスコーピオンシュートはプスカシュ賞を受賞。
スタメン
アーセナル
GK:チェフ
DF:コシエルニ メルテザッカー モンレアル
MF:ベジェリン ジャカ ラムジー コラシナツ
FW:エジル サンチェス ラカゼット
スウォンジー
GK:ファビアンスキ
DF:ファン・デル・ホールン フェルナンデス モーソン
MF:ノートン フェル キャロル クラカス キ・ソンヨン
FW:アユー アブラハム
アーセナルの方は前節と同じスターティングメンバー。
今節も前線の3枚の連携に注目である。
一方でスウォンジーの方は3バックではあるが守備の時にはウイングバックが
ディフェンスラインに下がる形を取る。5バック気味にアーセナルの横の揺さぶりを封じに来た。
キックオフ
04’ サンチェスが右サイドに開いてボールを受ける。中央のラカゼットに当ててワンツーでサイドをえぐる。マイナスに戻してラムジーの右足シュート。これがアーセナルのファーストシュート。この攻撃にはコラシナツも絡んでおり、ボールを触ることはなかったが、左サイドでの3人の連携はよかった。
19’ サンチェスがコラシナツのスルーパスからディフェンスラインの裏を取る。ラカゼットに折り返すもこれはゴールならず。ただ、開始からこれまでの時間帯ではサンチェスのボールの受け方が秀逸である。左サイドに開きながらも、5バック気味に守るスウォンジーの右ウイングバック、右センターバック、右ボランチの三角形の中央で度々ボールを受けてはチャンスを演出していた。スウォンジーが全体的にラインを下げて守っているためスペースがほとんどない中、ディフェンスの間で受けては前を向きアーセナルの攻撃をけん引していた。
スウォンジーのディフェンスは2トップが完全に自陣まで戻ってブロックを形成している。
コンパクトに組織されたディフェンスでボールホルダーに対して常にプレッシャーをかけ続け、球際でもしっかりと戦っている。
21’ スウォンジーが右サイドから前線へとロングフィード、左サイドでアブラハムがコシエルニと競り合いながらもボールキープ。クラカスがベジェリンの裏をとり、そこにスルーパスが出る。クラカスは冷静にチェフの股を抜いて先制。
アーセナルは前節に続いて先制点を取られる。このシーンはコシエルニがボールにアタックした際のベジェリンとメルテザッカーのカバーリングがおろそかになっていた。サイドチェンジをされた後のメルテザッカーがスライドしきれいていない。コシエルニが出ているにも関わらずベジェリンが中央に絞っていない。この間のスペースを突かれて決められてしまった。このような守備でビック4相手にしっかりと守れるのか疑問に感じる。
先制点を取られてからこれまであまり目立っていなかったエジルが低い位置まで下りたり、左サイドに流れてサンチェスと絡むシーンが増えた。試合序盤は右サイドで開いてボールを受けることが多かったが、なかなかスウォンジーの守備を崩せないとみたのか、積極的にボールに絡むようになる。
35’ サンチェスが左サイドでボールも持ってカットインしながら右足に持ち変える。大外からフリーランしたエジルへ斜めのクロスボールが入る。少し長くなってしまったが、サンチェスの右足のインスイングのボールは素晴らしい精度を誇っている。エジルも長い距離をフリーランニングしてよく中に入ってきた。彼は往々にして走らないと評価されがちだが、このようなフリーランニングは試合を通してよく行っている。そのためスタッツを見ると意外と走行距離は長いことが多い。
40’ サンチェスが左サイドの深い位置でボールを受ける。コラシナツとワンツーから中に切り込んで右足シュートモンレアルがサイドをオーバーラップしていたため、局面を有利に進めていい形でシュートまで持ち込んだ。コラシナツは今季から新加入だがよくフィットしていると感じる。
51’ 右サイドでジャカ、エジル、ベジェリンがトライアングルを形成して攻め込む。ジャカが中央でボールを受け、同サイドで強引にラカゼットに縦パスを通す。ラカゼットも強引に前を向き、ゴールに向かって仕掛ける。ボックス内に侵入するとエジルにヒールで落とそうとするもエジルへのパスが相手に当たりエリアの左で待ち構えていたコラシナツの足元へと転がる。コラシナツが落ち着いて右隅に蹴りこみ同点。
ラカゼットの強引な仕掛けがスウォンジーのディフェンスを引き付けて左にスペースが空いてしまった。これまであまり決定機にかかわる事のなかったラカゼットがチャンスを作った。
57’ ジャカからコラシナツへサイドチェンジ。サイドを取ったコラシナツが余裕をもってラムジーへ折り返す。ラムジーがしっかりと押し込んで勝ち越し。
この時間帯くらいからスウォンジーのスライドが遅くなってきた。前半はサイドを変えられてもボールホルダーに対して素早く寄せていたがそれが少し遅くなったことでアーセナルはサイドチェンジから余裕をもって攻撃できるようになった。
ラムジーもスウォンジーが引いてスペースを消していたため持ち味である前線への飛び出しがあまり出せなかったがここで勝ち越しゴールと結果を残した。
62’ コシエルニからジャカへ預ける。右サイドでベジェリンがセンターバックの裏をとるランニング。そこへスルーパスが通る。折り返しにラカゼットが頭から飛び込むもわずかに届かない。アーセナルらしい崩しが徐々に出てきた。
スウォンジーは勝ち越された後も全体のラインを上げて攻撃に来ることはなかった。しっかり守って勝ち点1を拾いに来ている。
77’ コラシナツ→ホールディング
コラシナツが足を痛めたようで交代。彼はこの試合の2ゴールに絡む活躍で間違いなくMOM級だった。怪我が軽傷であることを願う。
85’ 左サイドからモンレアルからサンチェスへ縦パス、これをヒールで中央のジャカへ、もう一度上がってきたモンレアルへ繋ぐと中へクロス。ニアでジルーが合わせるも枠外へと外れる。この試合で一番といってもいいくらいのきれいな崩しだった。やはりアーセナルの攻撃の中心はサンチェスであり、彼が契約延長して長くこのユニホームを着てくれることがアーセナルがタイトルを争ううえで重要なことだと思う。
この試合でアーセンベンゲルはプレミア800試合のメモリアルマッチだったよう。
その試合を勝利で終えれたのはよかった。
ユナイテッドの元監督であるファーガソンが810試合で引退したため、この記録を抜くのは時間の問題だろう。今後このような長期政権を築く監督は現れないだろう。素晴らし記録である。
アーセナル2(0-1)1スウォンジー
21’クラカス(アブラハム)
51’コラシナツ
57’ラムジー(コラシナツ)