8/21 東京フォレストオーケストラ第18回定期へ | takacciの「見た・観た・聴いた・読んだ」

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音楽に関すること、観たこと、読んだことへの感想などを書いていきます。(文中敬称略) 2019年4月より別サイトで掲載していた写真の記事も同居させましたが、20年7月に元に戻しました。

本ブログの無断転載はお断り致します。

日時: 2021年8月21日(土)14:00

場所: サンパール荒川

演目: こうもり序曲、交響曲第4番「イタリア」、伊福部昭「シンフォニア・タプカーラ」

指揮: 室賀元一

 

前掲の江戸川フィルの会から今日に至るまでの間にプロのオーケストラを一回、アマオケを一回聴きに行った。プロのはそれなりのメンツが揃ったがっちりした会であり十分満足。でもプロの演奏に感想を述べるのは気が引けてパスした。「いいね」ボタンがあれば押しただろうけど。

アマのは、何故か、聴いていてあまり楽しくならず、せっかくタダで聴かせて頂いたのに「良いと感じなかった」との感想は書けずまたパスとなった。こう思うようになったなら、そろそろこの感想ブログもお仕舞いかな、という感じです。

 

今回の楽団は聴きに行くのがもう4回か5回目。これまで同様今回も演奏会が終わると幸せな気持ちで帰路に就くことが出来た。ありがたいことである。

 

最初の序曲の演奏はテンポが終始遅めであり、進行が心もとない、という印象だった。でも聴いている自分の頭の中では、次に出てくるはずの音と実際に鳴る音に差がないことを常に喜んでおり、アマオケを聴きに行くのが好きになった理由を再確認することとなった。頑張って音楽を編み出す姿や姿勢に接すること、そうやって音楽が鳴り響く現場に居合わせること、そして演奏が予想外に素晴らしければ望外の満足を得られる場所なのである。今回のこの序曲の演奏はそういう望外の満足とまでは行かなかったけど、とても楽しいひと時だった。こういう楽しさに包まれたのは本当に久しぶり。

 

「イタリア」では金管のボリュームが大き過ぎて他が聞こえなくなった。それで聴く集中力も低下し、ぼんやりしているうちに終了。あとに残るのはゴジラの音楽を担当した伊福部昭の作品であり、「クラシックの迷宮」で割りと頻繁に紹介されたのを聴いたから多少はミニマル音楽としての楽しみ方を勉強したつもりではあっても、さて楽しめるのかなあ、という心持ちだった。

しかし伊福部が素晴らしかったのです!! 同じオケが舞台で演奏しているのになぜ?と思うほど響きの充実度がこれまでのステージと違う! 伊福部昭の音楽ってこんなに良かったっけ!? 恐らく初めて耳にする曲だから何が正しいバランスなのか分からないけど、「イタリア」で感じたバランスの悪さをここでは全く感じなかった。正直なところひたすら音楽に包まれ豊かな気持ちになれた。これは望外の喜び以外の何物でもない。これ以上書き立てても嘘っぽくなるだろうから素晴らしさに関する感想はここまで。作曲の動機となったアイヌの雰囲気も充分に感じられたし、ストラビンスキーの影響も色濃い曲だった。曲終了直後に指揮者が見せた弦トップ奏者との肘コッツンハイタッチに、この好演の秘密が隠されていたのだろう。

 

なぜこれほどステージが変わると演奏が違うのか。想像するしかないのだが、一点集中型の練習をする楽団なのかな、というのが現在の私の見方です。