11/17 なごみ管弦楽団第13回定期へ | takacciの「見た・観た・聴いた・読んだ」

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音楽に関すること、観たこと、読んだことへの感想などを書いていきます。(文中敬称略) 2019年4月より別サイトで掲載していた写真の記事も同居させましたが、20年7月に元に戻しました。

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日時: 2019年11月17日(日)13:30

場所: 川崎市多摩市民館大ホール

指揮: 柳橋明徳

曲目: 「新世界より」、「ザ・グレート」

 

おっ、「ザ・グレート」が聴ける、と思って選んだ演奏会。

小田急向ヶ丘遊園駅から行くこの会場は初めてだと思っていたが、着いたら見覚えがあった。一年ほど前に別の団体の演奏会を聴くためにやってきたのだが、その時は別の道から来て、ホールの入り口が何処なのか分からずに困った記憶が蘇った。しかしながらホール自体は程よい大きさと音響に思えた。

 

チラシの楽団紹介に書かれていた団の方針は「なごやかな雰囲気」で「名曲を楽しく」演奏する、であり、いろいろなレベルの方々が少ない負担で楽しめるように活動されているとのこと。

 

「新世界」のステージではそのレベルのバラツキが如実に出たようで、音の出し損ないとか、指が回り切らないとかが目立った。スケルツォでは特定の場所で弦がバラバラになり、反復でも同じような場所で揃わなくなっていた。都合三度。演奏後の休憩時に「あの部分は難しいんだよな。」という話が聞こえてきたけれど、この曲でこんなにバラバラになるのを聞いたのは初めてであり驚いた。

高い方のレベルの人が落ち着かせるのだが、もう落ち着いただろうと思うとまた突然がくっと来る。これが何回か繰り返された。

 

しかしザ・グレートのほうはそういうことがあまり無かったように思う。楽団のリソースをこちらの曲に注ぎ込んだということだろうか。長大な曲、ということで、聴くほうも集中を上げて聴かないと付いて行けなくなる、と警戒していたのだが、充実して聴き通すことができた。特に第4楽章のクライマックスで一拍子のようにダーンダーンダーンと強音を叩き続けるところが迫力もの。シューベルトでこういうド迫力を感じたことは無かったのでびっくりした。それと同時に、全く私の主観と言わざるを得ないとしても、光の当たらない人生を送った作曲家のやるせない怒りを感じたのだった。