私の他の趣味であるお花の撮影が季節柄大忙しとなっており、3月に入ってから三つも素晴らしいアマオケのコンサートを聴いておきながら、感想書きが滞ってしまっている。これでは私自身が目的としている今後のための演奏会資料が欠けてしまうではないか! それで何とかそのうちの一つを済まそうとして書き始めました。
日時・場所: 2019年3月3日14時、杉並公会堂にて
演目: 序曲「ローマの謝肉祭」、ベートーベン8、同6
ぼんやりしてたのか、序曲は主部の結構聞いたことのあるテーマが耳に残ったくらいで、きびきびした演奏に浸りながらもあっという間に終わった。
ベートーベンの8は15年くらい前にかなり好きだった曲だが、最近はあまり良いと思わなくなっていた曲。しかし、とても良い演奏、と思いながら楽しむことができた。生で聴くことがあまりなかったせいか、今回の演奏がとても新鮮であり、迫力も楽しめた。
「田園」でもそうだったのだけど、プログラムに書かれた奏者による楽曲解説が私の鑑賞の手引きとして大変役立った。ともするとプログラムの楽曲解説というのは楽章ごとにアレグロ・ヴィヴァーチェ、何分の何拍子、ニ短調とかいう外枠の紹介が主だろう。しかしここの楽曲解説にそういうのは全く無かった。あくまでも演奏者目線なのがいい。この8番はどの楽章も始まりこそ「古典派」的でわかりやすい印象だろうけども、曲が進むと一癖も二癖もあって大変なんだと言う。ああそうなのかな、と思って聴いていると、何だかこれまでより楽しんで聴けたように感じる。また、この曲は交響曲としての「ベタ」を押さえた上での壮大なコント、と練習時に説明を受けたそうだ。ベタって何のことなのか分からないけれど、ベートーベンの諧謔性に重なる面白い説明の仕方だなと思った。
「田園」はここ数年大好きになってきた曲。1stバイオリンと2ndの掛け合いや業務分担?の仕方が面白くて、この日のように対向配置だと一層聴いていて楽しくなる。弦楽各声部の自立性・自発性も快かった。いやー、この曲はメインステージにふさわしい重量感を秘めた傑作であり、なおかつ同時に明るい曲であるところが素晴らしい。
この楽団は何の後ろ盾もないアマオケだそうだ。日曜の夜目黒の祐天寺付近で練習しており、その後の飲み会が楽しい、とも書いてあった。下戸の私にはおぞましい。それはそうとしても、アマオケを聴きに行って、自分の目の前で演奏してる人たちがどんな方々でどんな活動をしているのか、は気になるところだ。簡単であってもこういう紹介があるのはありがたかった。