会場はなかのZERO大ホールで、曲はサンサーンスの英雄行進曲、リストの「レ・プレリュード」、ブラームスの1番。
私は一週間前に別のアマチュア団体の演奏でブラームス一番を聴いているのだが、それは狭い会場の舞台にぎゅうぎゅう詰めにオーケストラが載っての演奏で、オーケストラが大きな音を出すと会場が音で飽和してしまう印象を受けたのだった。昨晩はどうだったかと言うと舞台が大きくて、かなりの大人数のオーケストラでありながら、大きな音を出しても余裕でゆったり聴くことができた。もちろん演奏団体の違いも大きいのだろうが、会場の大切さを再認識せざるを得なかった。
サンサーンスとリストは好きになれそうもない曲だった。
ブラームスの第一番はいいですねー! 曲自体が自分から語り出す雄弁さ、求心力といったものに引き込まれました。
オケは上手ながらも、メロディーラインを浮かび上がらせるようなパート間のバランス調整が不十分だったように聞こえた。これの延長で、聴かせどころの一つであるバイオリンソロが金管の音量で消されがちだったのは残念だった。
プログラムのメンバー表を拝見するとかなりの大人数であり、ステージに上がるためのオーディションなどをやってるのかなあ、又は曲によって演奏者が交替しているのかなあ、と思うくらい団員が多かった。それなのに弦楽器には意外なくらい多くの賛助出演者も入っており、これは何故なのかと興味が湧いたが分かる由もない。
アンコールの「狩りのポルカ」での楽し気な演奏姿、並びに表情、それにプログラムに掲載されていたパートごとの紹介写真を見ていると、彼らのやっていることはまさに大学のクラブ活動なのだよなあ、と思わずには居られなかった。思いがけぬ形で学園の空気に触れたような、或いは考え方によっては自分が場違いなところに迷い込んだような、そんな気持ちを抱きながら会場をあとにした。