昨日土曜日、杉並公会堂にて
演目はコリオラン序曲、死と変容、マーラーの4番。指揮:寺岡清高、アルト独唱:半田美和子
団員は大学オケ出身で働きながら週末に練習している人がメインとのこと。
実はこの翌日の日曜に、以前聴いたことのある上手なアマオケが同じマーラーの4番を演奏する定期演奏会があって、そちらに行く予定だった。それでこの日はドボルザークがメインの別の会に行ってみるつもりだったのだが、日曜は応援している女子サッカーチームの試合を観に行きたくなったので、土曜はもうひとつのマーラー4番を聴きに行くことに変更したわけだ。
前半の二曲では充実の弦楽の厚い和音の響きと、木管トップの良さを堪能。しかし、この日未明にサッカー日本代表対スイス代表の練習試合をテレビで観戦した影響だろう、眠気が邪魔して、かなりおぼろな印象しか残らなかった。
しかしマーラーの4番ではパッと目が覚めた。よーく練習が行き届いていて丁寧な仕上がりの演奏だったと思う。半年に一回の定演ということでじっくり熟成された、こなれた演奏だったのではないだろうか。素晴らしい! 弦楽のパートソロ、ソロともに美しかったし、管楽器のレベルの高さも安定していて素晴らしかった。私には木管に魅せられたけれど、派手に目立つことなくシュアな演奏をした金管群のレベルの高さも半端ではないと思った。アマチュアにありがちな「迫力は大ボリュームで出す」タイプではなく、むしろダイナミックレンジは弱音の方を磨くことで広げていた。指揮者のコントロールも利いていて気持ちの良い演奏だった。
この4番は終楽章がアルトのソロの加わる曲。ベートーベンの第9同様、どこがいいのかさっぱり分からない歌詞であって、指揮者は演奏前のプリトークで前の楽章との繋がりに付いて説明していたけれども、私には馬の耳に念仏であり、素晴らしいマーラーの管弦楽の最終楽章にマーラーの歌曲がポンと置かれているという印象で聴いていた。(もちろん歌の伴奏部分のオーケストレーションは大好きなのだが)
それにしても、こんなに良い気分で帰路に着けたのはありがたかった。一息入れるために立ち寄った喫茶店では、その気分を壊したくないと思い、持ち合わせた本を読むことを断念したほどだった。