いつもであれば、前に聴きに行った演奏会でもらったチラシを見て次の演奏会に行くのだけれど、今回は違った。2月4日のチラシは手元に無かったけれども、何かこの日に聴けるのは無いかなとウェブで検索したら、「i-Amabile」というサイトを見つけた。カレンダーが表示され、そこの任意の日付をクリックするとその日の演奏会が(全部ではないのだろうが)表示されるサイトである。そして2月4日をクリックするとグローバル・フィルハーモニック・オーケストラ第59回定期演奏会というのが表示された。この日は週末であるのに他の演奏会は少なかったように記憶している。演目はシベリウスの1番と7番で、その2曲の間にグリーグの抒情組曲が挟まれていた。指揮は新田ユリ、会場はすみだトリフォニーホールで入場料2000円だった。
どこが良いのか未だに良く分からないでいるシベリウスを新田ユリの指揮で二曲も聴ける。これは魅力だ。どんな楽団なのか、楽団のウェブで調べると、J.J.カントロフや佐藤しのぶと共演した実績があり、渡欧公演を数回実行している。なぜ海外に行くのかは分からないけれど、上手いから実現できたのだろう。団の結成は1981年。静岡県オペラ協会主催の公演参加のために結成されたとのこと。
で、実際の演奏は本当に上手だった。穴となるようなパートは無く、必要なところで音が外れたり抜けてしまうようなことも無いようだった。ひょっとするとアマチュアではないのじゃないか、と思ったくらいだ。でもプログラムにはアマチュアだと書いてある。出演者のリストを見ても確かに賛助出演者が結構居る。それにしても安定した綺麗な音が出ていて、良く響いていた。
そうであっても私はシベリウスを十分楽しめなかった。第1番の方は何回か聴いたことのあるフレーズがあり、楽章が分かれているので自分が曲のどの辺りに居るのか理解して聴けたのだが、楽しめてはいなかった。第7番の方は楽章の切れ目もなく、自分がどの辺に居るのか全然分からない。やたらもごもごしていて見通しが悪い。いつになったらすっきりとして動き始めるんだ、と思っていたら、突然クライマックスらしき盛り上がりになって終わってしまった。今後はCDやメディアを通じてもっと慣れ、良さが分かってから演奏会に出掛けるほうが得策のように思える。
この二曲に挟まれて演奏されたグリーグの抒情組曲は分かり易くて、しっとりした佳品に思われたが、演奏会全体の印象を変えるほどのインパクトは無く、同じ北欧の作曲家の作品であってもシベリウスの間に置かれてしっくりなじむ作品でもなかったと思う。