もったいない演奏会 | takacciの「見た・観た・聴いた・読んだ」

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音楽に関すること、観たこと、読んだことへの感想などを書いていきます。(文中敬称略) 2019年4月より別サイトで掲載していた写真の記事も同居させましたが、20年7月に元に戻しました。

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何がもったいないのかと言うと、上手でしっかりとした演奏をする楽団の演奏会なのに、客の入りが悪かったことだ。本日聴きに行ったその演奏会は「Beseeltes Ensemble Tokyo第一回演奏会」。場所は江戸川区総合文化センターであり、ここで演奏会を聴いたのは初めてだった。今回私は前の方の席に座ったのだが(全席自由席)、私より前に座っていた観客は6名だけだった。後ろはどうだったかというと、左右の壁側を除き客は広範囲に座っていたけれども、その密度が低くて、全体数は少なそうだった。舞台上の2菅編成のオケはプログラムのメンバー表によれば55名ほどであるけれど、聴衆の数はその何倍居たのだろうか。3倍~4倍くらいではなかろうか。新しい団体で知名度が足りないのか、客集めに力が回らなかったのか。アマオケが協力してウェブ上にコンサート・カレンダーでも作り、大勢の人が参照できるようにすればもっと人が集まるようになるし、部外者の私でも調べ易くなるのに、と思った。(在るのに私が知らないだけかも)

 

大学生、大学院生が中心で、東大、東工大、筑波大、早稲田大が多いそうだ。

 

ホームページによると楽団結成のきっかけがオールベートーベンの演奏会をやりたい、だったそうだから演目は当然ベートーベン。

 

1曲目はコリオラン序曲。演奏前のチューニングでオーボエが音を出した時から感じが良かった。豊かな音色で安定感があった。予感が当たり、演奏はきびきびとした好演だと感じた。

 

2曲目はピアノ協第3番。独奏は東大3年在学中!の原島小也可さん。気の行き届いた丁寧な演奏だった。

 

最後は「英雄」。どのパートも安定していて堂々たる演奏だったと思う。特に3楽章トリオのホルンは、最近他のアマオケ演奏会で不調なのにそこだけ不自然なくらいがっちりと吹いていたのが印象に残っていたのだが、ここでは他の合奏部分同様全くはらはらすることなく楽しめて嬉しかった。2楽章の途中からバイオリンが他に比べて強すぎるように感じ、少々疲れて聴き終わったけれども、これは指揮者の好みなのだろうか。

 

前述の理由により臨時編成的に生まれた団体らしいけれども、2月18日にモーツアルトの35、41で第2回演奏会を予定。常設化というような文字もプログラムのどこかに出ていた気がする。