先日子供たちが募金しあい、「誕生を祝って金を出すから、行きたいコンサートに行ってこい。」と言ってくれたので、コンサート情報をウェブで見たら、カナディアンブラスが11月中旬から日本国内を回っていて、20日に東京でもコンサートを開くことを知った。
金管楽器の音色が好きで、これまでもフィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルやカナディアン・ブラスのディスクを愛聴してきたので、舞台を観られるのならこれは絶好の機会だ。さっそくウェブで調べたらすんなり席が取れた。東京文化会館小ホールの舞台に向かって右側の壁近く、後方の席だった。
聴いてみると
(ここからは’ぴあ’に寄稿したレビューの引用です)
さすがの演奏能力! ペニー・レインの演奏では普段実際の演奏に接することの少ないピッコロトランペットを完璧な演奏で堪能することができた。演目はあらかじめ分かっていたことながら、この楽団が世に売り出し中だった頃のものやCDで聴いたものと変わることなく、もう少し新味を味わいたかったところ。しかしながらステージ上でCD(これもライブの録音だったが)と変わらぬパフォーマンスを演じられること自体すごいことだ。
(引用終わり)
もう少し付け加えます。
・メディアを通して聴くガブリエルは単純で鄙びた古楽の響きに聞こえ、心地よいものの、そう長くは集中して聴けなかった。(我が家のオーディオはサラウンドではない) しかしこのコンサートでメンバーが客席に散開して演奏するのを聴くと実に効果が上がって素晴らしかった。
・取れた席がホール後ろの端のほうだったことはすでに書いたが、小さなホールで金管のコンサートであれば問題ないだろうと考えていた。実際はやはり金管楽器でも指向性があり、奏者がこちらに向いて吹いてくれる時が一番良い音で聞こえた。可能であれば舞台に向かって中央で聞きたかったところである。
・上手な金管奏者はやたら大音響を出すものではないということが良く分かった。文化会館の小ホールは、この5人のアンサンブルに丁度良い大きさの入れ物だったようだ。
・最初のおとなしいルネサンス曲を演奏した後でも聴衆の拍手はすでに熱狂的だった。バンド経験者の多い日本では熱心なファンが多いものと見えた。
・後半の途中で団員から「携帯端末でこれからの演奏をSNSに流してもいいよ。」とのアナウンスがあり、聴衆は色めきたってスマホのレンズを舞台に向け始めた。(私も一枚写真を撮らせてもらった。コラム下参照されたし) その一曲が終わり団員の司会は「ご協力ありがとう。」と言ったのだから、例外的措置はそれで終わった、と私は解釈したのだが、なお多くの人が演奏会の終わりまで中継?を続けていた。その間、ピンコロピンコロとスマホの電子音が散発的に鳴り続けて、演奏を聴きたい私には明らかに邪魔だった。こういうことをやらせるのなら日本語できちんと説明しないといけないのではないか。
・カナディアンブラスはやはり良い。また聴きに行けたらいいなと思う。しかし同じような演目であったらもう聴きに行かないな。
