荘厳ミサ曲を聴く | takacciの「見た・観た・聴いた・読んだ」

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音楽に関すること、観たこと、読んだことへの感想などを書いていきます。(文中敬称略) 2019年4月より別サイトで掲載していた写真の記事も同居させましたが、20年7月に元に戻しました。

本ブログの無断転載はお断り致します。

先日行きつけの中古CD屋の店舗が移転したので、散歩がてら自転車で神保町へ。

以前より広くなったのだろうとばかり想像して店に入ったら、クラシック売り場は大幅に縮小されていてがっくりした。今後は同じ会社の別店舗にだけ行くことになりそうだ。

しかし行き掛けの駄賃になるものはないか、と見回していたらベートーベンの荘厳ミサ曲のCDがあった。ジンマン指揮トーンハレ管弦楽団演奏。

この曲はまだ実演で聴いたことはないが、これまでオーディオを通じて聴いた限り長大なお経、というのが正直な印象で、通して全曲を聴けることが少なかった曲だ。しかし駄作と思ったわけではなく、部分部分に文字通り「荘厳」と言うか「超荘厳」な感動があり、「よくもこんな曲を作りやがって!」と呆れてしまうくらいの凄さを作曲者に向けて感じる曲でもあった。

でも聴くのが大変なので、一年に一度、いや、数年に一度くらいしか聴かず、聴いても重すぎて中断することが多かった。その上近年は「聴かないCDを置いておいても無駄」という考えを持つに至り、この曲のCDは売却してしまっていた。

この日このCDを買ったのは三つの理由から。
1、2000年以降の、中古としては比較的新しい録音だったから
2、安かったから。(税込み420円強)
3、名前をFMでよく聞く演奏者で、一度も聴いたことがなかったから。

で、聴いてみた印象は「大正解!」でした。

付属の解説の横文字は細かすぎて読む気にならず、ネットで調べたところ、現代楽器のオケによる古楽奏法らしい。ノリントンと似ているわけだ。一風変わった響きが聞こえて来た。それとティンパニーのマレットが普通と違うのか、曲の魅力を引き立てる音色と音量だった。

装飾音符の演奏法、即興的な弾き変え? いろいろと耳新しいことが次々と展開され、飽きる暇が無かった。普通合唱で歌われる部分のフーガが独唱者の四重唱で歌われた時にはさすがに面食らったけど、悪くないです。

録音、良かったです。素人の感想ですが、録音は新しいほど良くなっているという印象を一層強く持つに至りました。
ボリュームを小さめにして聴くと東京文化会館の5階席で聴いてるような臨場感に包まれ(これは実感)、大きくするとS席並み、と書きたいところだが、私の装置でこんな大規模な曲の演奏がそう聞こえるはずは無いのでした。でも中規模のオケ、合唱がこんなに聴きやすく録音される時代が来たのだ、と嬉しくなったのは事実。

但し演奏が承服しがたいほど速すぎる部分あり。合唱はあんな速いテンポに付いて行けない、だいいち口が回らない、と言うか、母音の部分だから喉が回らないのではないか、可哀想じゃん、と反発しながら聴く箇所がありました。

でもこの一週間で2回も聴きました。近々また聴くつもりです。