ノーベル賞の季節です。
今年の物理学賞は、アングレール教授とヒッグス教授。
ヒッグス粒子の予見に関する功績です。
理論物理学のノーベル賞はハードルが高くて。
素晴らしい理論でも、実証されないと受賞が困難。
ヒッグス粒子は、論文での予測から、約50年たって発見されました。
亡くなった方には権利がないので。
お二人とも80歳代。
まあ、有名な研究者は、生命力も強い方が多いです。
ヒッグス粒子は物の重さの謎を解明する重要な物質。
存在を確認するために、世界中の一流研究者が結集しました。
スイスのジュネーブに作られた研究施設CERN。
日本の頭脳も大きくかかわっています。
ここでも登場する「浜松フォトニクス」と言う会社。
小柴教授のノーベル賞受賞にも貢献しています。
素粒子を検出するセンサーを作りました。
ヒッグス粒子は、南部教授の「対称性の破れ」から導き出されたもの。
「覆水盆に返らず」と通じる感覚。
物理学は「哲学」の一派で。
哲学とは、この世界の真理を言葉で表そうという試みのこと。
言葉が数式になれば、物理学。
博士号を持ってる方の名刺には「Ph.D.」と書いてあります。
Doctor of Philosophy。
哲学博士と言う意味です。
万物の根源は...(ギリシャ哲学)なんて聞いたことがあるはず。
中国哲学は結構すごくて。
易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず。
興味がある方はご自分でどうぞ。
さてさて、ノーベル症。
今年も日本海の向こうのあの国が騒いでいるらしい。
まともに聞いても、あんまりいいことがないのは言うまでもない。
しかし、核物理学は本当に興味深い。
もちろん、僕なんかにはとても理解できない。
原子力の平和利用が役に立っていることは間違いないのですが。