ついに発売されましたCUE!から1st Album、Talk about everything。
今までのCUE!を紡いできた圧倒的な文脈が織り込まれている本アルバムをひたすら歌詞とトラック順から考察していきます。適宜なんか見つけたら文が増えてるかもしれません。
本当は、CUE!をおすすめするブログ書いてたんですけど伸ばしに伸ばしてたらサ停決まってメンブレして書く気失せたのでまたそれはアニメ化時期決定したあたりで書きたいと思います。
1st Albumとseason1.x
まず曲単体に入る前に本アルバムから読み解くCUE!ストーリーについてです。
一言で言えば
1st AlbumはCUE!のSeason1.xをそのまま描いたアルバムだということです。
そんなの曲が一緒だから当たり前やろ!!
と思われるかもしれないですがまあ待ってください。
まずこれを読み解くのに必要な情報を書きます。
・CUE!アプリにおいて、ユニット結成紹介とその前後のストーリーはSeason1.0扱いではない。
→ストーリー的には明らかに1.1より前の話ですが、それに収まらない何かがある
・season1.1-1.3において曲の話は一切出てこないこと、また、CDに付くMVとアプリのストーリーは内容がかなり違う(最高の魔法が顕著)
→アプリとAiRBLUEのCDで描かれているストーリー構成は別物と考えられる。
・さよならレディーメイドとForever Friendsの歌詞
→後述
まあ曲考察後にちゃんと書きますが、何が言いたいかというと
このAiRBLUE 1st Albumは
「CUE! season1.xという一つの台本を曲にして繋げたもの」
ということです。
CUE!というキャラクターたちの成長を描く一つのストーリーの台本をAiRBLUEの各声優(三次元の方)が作っていった、そんな物語だと考えています。
さて、ではこっから曲考察をしていきます。
文脈の方が語りたいので一曲ごとの紹介は新曲以外短めでいきます。
一応曲ごとに分けていきますが文脈の都合前後の曲パートに割り込んで書くこともあります。
01.さよならレディーメイド
「既製品にさよなら。」というタイトル通り、過去の自分を投げ捨てていくという楽曲です。
歌詞に何度も出てくる「紡ぐ」という言葉、「ここから始まるの」という言葉。
ここから考えられるのはさよならレディーメイドはこのSeason1.xのOP曲であることです。
過去の自分は恐らくAiRBLUEで声優デビューする前のことでしょうか..
「描いた理想 完全でも 不揃いでも」
「何色でもなればいい」
→ここ、ミライキャンバスにも繋がりますね。
02.beautiful tomorrow
最初の「The story of my life I give」→私が与える私の物語、
いわばこの一冊の台本におけるストーリを始めるよ、という考えです。
タイトルも歌詞も未来について語ることが多く、まあこの位置であることは誰でも合点がいくと思います。season1.1の表題ですしね。
個人的に「もうもうもうもう もう一回 何度だって今を繰り返してきた」
っていうのは何度もこの台本を読んでこのCUE!のストーリーに帰ってきた。という意味じゃないかな..と思っています。
03.CUTE♡CUTE♡CUTE♡
ここで唐突ですが新説を持ってきます。
それはCUTE♡CUTE♡CUTE♡とour songは全体verを入れるための枠で仕方なく取ったが、元々この枠には「私たちはまだその春を知らない」と「白い沿線」が入る、という説です。
これには考えられる理由がありまして、
まず一つ目が
・明らかに「ミライキャンバス」は「私たちはまだその春を知らない」のアンサーソングでありCUTE♡CUTE♡CUTE♡の位置に入らないのがおかしいこと。
もう一つが
・トラック数"12"という数で一年を表すというこだわりのためにトラック数をこれ以上増やせなかったことです。
一個目はミライキャンバスの考察で書くとして二つ目ですが、season1.xは"季節組"という区分で描かれるほどに季節を大事にして曲ができていました。その為に一年を表す"12カ月"を作りたくて曲数を合わせたかったが、しかしCUTE♡とour songの枠のために削らざるを得なかった、ということです。
トラック数12が一年を表すのはほぼ間違いないと思いますが曲順がそのまま月になっているかは怪しいです、明らか冬な最高の魔法が9でカレイドスコープが11月だったりするので。
でもミライキャンバスが4なのは狙ってると思います。
(→書いてる途中に
こちらの記事で春イメージという確証を頂きました。)
そもCUTE♡の歌詞は考察の余地があまりない(CUE!というフレーズを聞いたときからこの曲を書きたかった、ということをPandaBoYさんが1stライブのパンフレットで言っていることからこの曲はストーリー内容からではなくPandaBoYさんへのほぼ一任での発注だったのではと考えています。)ので割愛します、が、
「子供の頃 描いていたファンシー」「夢の中で見ていたようなストーリー」
あたりの歌詞は、このトラック位置に収めるための歌詞な気がしないでもありません。
"私たちはまだその春を知らない"は次で。
04.ミライキャンバス
「私たちはまだその春を知らない」の話を先にします。
ここでは歌詞に花鳥風月が盛り込まれている点、季節感をどの曲よりも重視している構成からかなり核質的な曲になっています。そしてこの曲のサビでは
「いつか一人一人になるときに どんな色が見えるのだろう 君が空に聞いた」
最後では「君が急に私に聞いた」と場面が転換していきます。
そしてDメロの
「この初めての季節が一度しかないことをそう後で知るだろう 私たちはまだその春を知らない」
これがこの曲の核で、つまりこのseason1.xでいったんこの一年という物語は幕を閉じる。
次の春は違うストーリーが待っている。そういうことを指してるのではないかと思います。
そしてこのseasonで訪れる春こそが、ミライキャンバスになるわけです。
同じ作詞:shilo、作編曲:石濱翔(MONACA)の組み合わせのこの曲になんの関連性もないわけがないのですが、もう歌詞にでてきています。
2サビ、「君が問いかけたその問いに まだ答えはないけど ねえ鮮やかに 描きたい この目の前のキャンバスに」
これ完全に春知らの「どんな色が見えるのだろう」の答えですね。
冒頭の「ねえ目の前で景色が変わっていく」も来ては過ぎ去る春のことを言っている感じでしょうか。そしてこの曲で語られる
「赤 青 緑 黄色 オレンジ 虹 みんなの色」
「いらない色なんて今までそう一つもなかったね」
「ねえ大丈夫 この絵をそう 信じていてね」
ここが、Colorfulに繋がるわけですね..。
そして「少しずつ見えてきたよ 私たちの未来」
この未来こそが、ミライキャンバスのミライであり、ColorfulのMVで語られる、夢になるわけです。
05.Colorful
冒頭から「僕らが見た未来 語り合った夢は 今も覚えているよあの日の温度で」
もうミライキャンバスの次にあるべくして作られた曲ですよね。
未来が決まった彼女たちは未来に対して、「戸惑いながら確かな一歩を重ね歩いている」
そして「奇跡は種を蒔く 僕らが水をやる」→ここ、白い沿線に繋がります
「一人一人違う colorfulな僕らを 認めあって 誇り確かめて その花を咲かせよう」
ここ、"誇り確かめて"がカレイドスコープのPVでの舞花のセリフにも繋がるのにトラック位置変えるだけで意味が変わるの本当に凄いですね。
そして曲終わり、また最初のフレーズが出てきて...
語り合った夢が描かれた黒板が出てきてMVは終わるわけです。
そしてその夢の中に描かれていたのが...。
たくさん声を届ける!!(ラジオパーソナリティーとか) 莉子
06.our song(白い沿線)
というわけで先述の通りここはour songですが白い沿線が入る枠だと思ってるので語ります。
ですがour song はcolorfulで語られた夢と不安をみんなで越えていく、そんな歌です。
僕は滅茶苦茶好きです。(ナンノハナシ)
さて、白い沿線ですが
「探した憧れ 胸に秘めて 新しい 季節へ向かうんだ」
→探した憧れがColorfulで描かれたもの、新しい季節が「知らなかった春を越えた先の夏」
と考えると結構つながりが見えてきます。
1B最後の「蕾は付いてた」→Colorfulで奇跡が種をまいた「夢」。
「白い大切を育てよう」→ミライキャンバス前から持っていた純粋な思いとか(?)
まあ明らか冬曲なので歌詞がちまちま食い違いますが、ここに入ると解釈が繋がるんですよね。どうてもいいですが僕は白い沿線がAiRBLUE曲内でもトップクラスに好きです。
07.Radio is a Friend!
そしてここで蕾の一つが花を開き、夢を叶えるわけです。
ラジオパーソナリティーという夢が。
アプリseason1.2(カレイドスコープ/Colorful)で莉子が最後何かに受かる描写があるわけですが...。(まあ受かったのはアニメぽいですが)
泣けてきました。
さて、そんなわけで本曲はラジオ形式のわちゃわちゃ曲なので莉子良かったね~
以外にあまり語ることはないのですが、(強いていうなら鳴がmyって唯一の歌詞歌ってんのエモい)
この曲、滅茶苦茶次のマイサスティナーとの文脈が熱いです。
最後の莉子の
「この番組は、マネージャーズの提供でお送りしました!」
→これ、つまり莉子の夢を叶えたのは我々である、って遠回しに言ってるんですよね。
あとこれは本当に憶測にすぎないのですがこの曲なぜかしりとりから始まるの、
おもいでしりとり/DIALOGUE+と繋がってるのではないかと思ってるんですがまあ別ユニだし多分関係ないでしょう。(MV最後のしりとりである DIALOGUE+→Even though we are miles apart, you are never far from my heart.にTalk about everythingが続く説)
08.マイサスティナー
you are my sustainerという冒頭。
サスティナーって音を伸ばすための機械で、
ついでにsustainには「支持する、持続させる」みたいな意味があるんですよね。
どっちを取ってもこの一文は
「あなたが私を支えてくれた」→「あなたがこのCUE!というコンテンツを支えてくれた」
っていう意味になるんですよ。そしてこれが前曲の莉子の提供に繋がるわけです。
そして「さあ続けよう」→もうこれCUE!は終わらねえよ!って言ってるようなもんですよ...。
この曲、歌詞のすべてがここまでの文脈を引っ張ってるんですよね...。
今書いてる段階(4/22)で全部書くのしんどいので何か重要なことに気付いたときに足します。
問題はこの曲の最後、ラジオの周波数が崩れてきて切れる"ピュイ"って音がなるんですよね..
そしてこの曲、Radio is a Friend!と同じBPM160なんですよね。
もう、奈須野新平さんとヒゲドライバーで相談して曲書いてるじゃ~~ん!
きっと番組が終わった後にこの曲がEDで流れているんでしょうね...。
09.最高の魔法
ここまでCUE!支えてくれたCUE!マネージャ-の皆さん。ありがとう。
僕は1st Liveでハマったまだまだ新人です。
「今最高の『好きだよ』を聴かせたい」
「あのとき夢見た景色までもうすぐだよ」
「どこまで どこまで 遠くへ行けるかな 夢のつづきがみれたら 楽しいよ」
MVのプレゼント交換、MV的には親交を深める目的でやってますが、
"我々への想いへのプレゼント"でもあると、考えられる気がしています。
みんなでAiRBLUE声優16+16人の夢、見ていきましょう。
このMVストーリー付きなのにアプリとは全然違うんですよね..どっちも良くて..。
10.雫の結晶
1A(まほろ→凛音)、2A(あいり→志穂)の詞、もうそのまま歌ってるキャラの感情になってるのが..。
1A
まほろ「おいてかなくちゃ 今までの痛みを もっともっと 幸せになるために」
→【DAYS and the DAY】宮路まほろのストーリー読んでください。
凛音「いいんだよ 連れておいで その弱さも 含めて あなただよ」
→これ、まほろに言ってるように見えて更に聡里あたりにも言ってる感じありますよね。
ほんでもって2Aの方の
あいり「光への道を 一人であるくより 二人であるく 夜道が好きだ」
志穂「なにも 言わなくていい 傷ついたね 怖いね 知ってるよ」
キャラ構成的にも、内容も完全にこれが最高の魔法のMVなんですよね..。
「冗談を言い合う 大声で笑う ときにぶつかり 共に泣いてた」
本当にありきたりな歌詞ですが、これ以上ないAiRBLUEのこれまでだと思います。
「積み上げてきた想い 全部 紐解いて 歌に変えよう」
→ここでseason1.xの今までの物語は終わるわけです。
残るのは未来を語るカレイドスコープと終演のForever Friendsだけ。
「この先の地図なんて 存在しないから 決めていこう あなたと」
→このあなたはキャラか、はたまた、マネの我々か..。
「あなたと歩きたい ぎゅっと繋いだ手 ずっと ずっと ずっと」
→ここもちゃっかり最高の魔法MVとマッチしてます
個人的にマイサスティナーが二週目で、雫の結晶が三週目になっててその間に最高の魔法が挟まることで志穂・あいり・絢・聡里が揃うようになってるのがエモくて..。
11.カレイドスコープ
「10年後の君は今何を見てるの この空の下で きっと思い出して」
完全に幕間のそれで..。
個人的にカレイドスコープPVでの莉子の「舞花の次の数と私の次の数、きっと違うんだよね...」が、season1.x のx部分かトラックナンバー的なことを言ってるんじゃないか、って思ってます。
キャラによってズームされている曲、内容が違う。そんなことを言っているんじゃないかと。
「本気で追いかけてた星は 君の隣で光っていた」
これって要はマネの隣、つまり他の声優陣のことなんですよね、ライバルはすぐそこにいた..
っていうまあこれはアプリ通りの歌詞ですね。
2番、
「また一つ 刻を越え 少しは強くなれるかな」から先ずっと、もうここまでの振り返りなんですよね。
Dメロ
「回る回る 何度でも 幾重にも形変えて ずっとずっと 刻は繋がる いつの日か 吸い込まれそうになってる」
ここもseason1.x 一冊の台本説の核心部分です。このアルバムをあなたがリピートする限り、彼女たちの物語は何度でも、そのたびに見せる姿を変えて...。
「We'll be forever We'll be the stars 君がくれた絆はずっと消えない」
→3rdシングルなのに、なんか終わらないことを強調するなと思ってたんですが、アルバムでこの位置に来て完全につながってしまいましたね..。
まだ、CUE!は終わりません。いつまでも。
12.Forever Friends
圧倒的Ending...。
そう、我々は1stシングルの時点でこの長い物語のプロローグとエピローグを見せられていたわけです。さよならレディーメイドとForever Friendsで。
アプリの方のストーリーもメンバー決まった!→なぜかseason1.0でなくエピローグが挟まるんですよね。そしてそのエピローグで歌うであろう曲がForever Friendsなわけです。
どこまで見通して書いてるんだ!!!!!
(個人的には最初からアルバム12曲分の考案があったと考えてます、CUTEとアワソンは曲数を稼ぐために出した感(そもそも元々AiRBLUE名義から出てないわけですしね))
「手のひらにこぼれた小さな光 君と僕とが一緒に過ごした証」
実は光という言葉、さよならレディーメイド(悲しい時代も 宛のない旅さえも 光はあるんだ)、beautiful tomorrow(届け君へ 光を越え) で使われているんですよね。
つまり物語プロローグからseason1.1の最序盤で光を持っていたわけです。
「終わりなんでない この青い空で つながっているから」→season1.2で空が強調されていること+ループすることの暗示
「一人じゃ生きてゆけない僕らは」→最高の魔法MV
「ねえいつだって 違う場所で」→カレイドスコープ
そして個人的にずっと気になっていた「乾いた心だけ 感じているよ」ですが。...
なぜ、"乾いた"なのか無限に考えてまして..。
正直未だにわかりません、なんかすごい考えあったら教えてください。
「ねえいつの日か 今度は私が 君のこと支えたいから」→この君、ずっとマネのことだと最初は思ってましたがストーリー読めば読むほどそれぞれのキャラの相手が見えてきますよね..。
「ねえ 目を閉じないで 怖くなんてない start it now,start it now 希望は
Chase your dream きっとここにある Change the world 絆はここにある
信じて踏み出す 一歩を」
夢の場所、絆の場所を知った彼女らは、これからもお互いに支えあいながらもそれぞれが違う場所で活躍していくのでしょう..。
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さて、というわけでザっと思ったことを書き連ねてみました。
とにかく伝えたいのはこのアルバムは一年を描いたAiRBLUEの台本であるということです。
さよならレディーメイドに始まりForever Friendsで終わる。
きっと最初からこのつもりだったのでしょう。
CUE!、完敗です。本当にありがとう。
そしてゲームが戻って来た時、またはTV化したときにやってくるであろうseason2.x。
そこで描かれるストーリーと楽曲たちが楽しみで仕方ありません。
ところでユニットCD9-12は出ませんか?
終わり。