5万円の名刺

 

って、

どう思いますか?

 

数年前、

ネットショップをたたんで、

カウンセラー的なことを

始めたころ、

「売れる名刺」を作ってもらおう、って

真剣に検討したことがありました。

確か、それが5万円くらいだったと

記憶しています。

 

すでに事業がある程度

軌道に乗っている経営者向けのサービスで、

ヒアリングで御社(経営者)の強みや、

PRポイントをまとめて

名刺を作成してくれる、というサービス、

作られた方の中には、

面識はなかったけれど、

実例を聞いて存じ上げている方が

結構おりまして、

問い合わせだけでもしようか、

くらいのところまで、興味持ってました。

 

でも、

お願いするには至りませんでした。

 

値段だけきけば、

「名刺でそんなの高すぎる」って

思われるかもですが、

 

10代の頃から、

名刺というものに関心を持ってきた私、

(中学生の頃からワープロで自作してた)

その時点でも、

名刺をただの紙きれだとは

捉えておりませんでしたし、

 

私にとってはその名刺って、

「ブランディングツール」だと

認識しておりましたから、

払えるか払えないかは別として、

法外に高いとは思っていませんでした。

(確かに、思い切った金額だとは思いますし、

その時の私がホイホイと払える金額でもなかったですよ、念のため)

 

なぜ頼むにいたらなかったか。

 

値段も、距離も、

もちろん理由の一つではありましたが、

 

私自身、

自分のサービスの方向性や独自性、

すごく迷いがあったんです。

「一応」、これをやっていこう!と

その時は思っていた(と思っていた)のですが、

 

本当にそれがやりたいのか、

本当に私にできるのか、

いろんなことに、

自信がなかったんです。

 

今の私が、

お金を払って申し込んでも、

私のやりたいことを

自分で説明ができない。

 

いくら先方がヒアリングしてくれても、

私の中でしっかり固まっていないものを

考えてつくってはくれないはず。

 

 

今思うと、

その時私が考えていたことは、

どうしてもやりたい、というよりも、

「やらなきゃ」に近いものでした。

(※心屋より以前の話です)

 

実はそんな中にも、

私がやりたいことも、

今につながっていることも

きちんとあったのですが、

私はその「思い」よりも、

「業態」や「職業」の方にばかり

フォーカスしておりました。

 

私は、

自分がより自由に生きること、

好きなこと、やりたいことを

明確にしたいと望んでいたし、

それがやりたいことだったのですが、

表面的な「職種」(たとえばカウンセラーとか)

の方でアピールしなきゃ、と

考えていたんですね。

そしてさらに、

「それで社会的に成功しなければ」

というようなハードルも

設定していました。

 

ここでは書ききれませんが、

そのための条件や前提も

たくさん抱えておりました。

 

どちらかといえば、

やりたいことに

近い気はするけれど、

それじゃなくてもよかった

 

ということを、

認めるのが怖かったし、

 

それがうまくいけば

もっと自分が好きになれるかも、

自信が持てるようになるかも、

 

というように、

成功や幸せの基準を

自分の外側に

おいていたんです。

 

それから、

全力でがんばることが

こわかった。

 

全力だして、

失敗したら

きっと傷つく、はずかしい、

たちなおれないかもしれない、

 

だったら、

そこそこでかまわない。

別に今困ってるわけじゃないし、

「普通に」暮らせる程度でいい。

そんなリスクも責任も

負いたくない。

 

そんな風に考えてました。

 

それを見たくなくて、

自信のないせいに

していたんです。

 

 

自分のこと、

全然信用してなかったですね。

 

もっというなら、

「ほらね、だから私は

結局つきぬけられないんだよ」と

思いたくて呼び寄せた事象?

 

なので、

あの頃の私に

何言っても

聞かなかったでしょうけれど、

 

それでも、

あの時の私は、

5万円の名刺、

作りたい、って

思ったんです。

 

それを作ったら、

どうなると思って

作りたかったんだろう、と

考えてみました。

 

 

続きます。