こんばんは^^/ タカです.
今夜のメモは,ビールのタイプ第2弾 「エール」についてです.
上面酵母を使用するエールというタイプは,常温発酵・常温熟成されて造られます.
発酵過程で沢山の炭酸ガスを発生し,それによって酵母が上面に浮かぶことから上面発酵と呼ばれています.
冷蔵技術が発達する前は,エールが主流でした.
今でも欧州やアメリカでは一般的です.
醸造はラガーより容易とされていますが,比較的短時間で発酵を行うためか,品質の安定性の面でラガーより劣ってしまいます.
しかし,常温ゆえにモルトやホップの風味を活かした複雑な味が生まれます.
典型的なエールのスタイルには,コクがある,濃い味がするという表現が合っています.
また,モルトやホップだけでなく,果物のような香りを強く感じるスタイルもあります.
これは,発酵過程でエステルという成分が生成されるからです.
エステルは果物に含まれている成分で,結果としてリンゴ,マンゴー,洋ナシ,バナナのような香りが生まれます.
原材料に大麦,ホップ,酵母しかないのに,フルーティな香りがするのは,エステルが生成されたからですね.
故にエールは果物との相性が良く,副原料として果物や香りを引き立てるハーブ,スパイスを使用したスタイルもあります.
代表的なスタイルを以下に示します.
インディアンペールエール(IPA): 琥珀色でホップの香りが強い.
アルトビール: 黒褐色で苦味が強い.
スタウト: 焙煎した大麦を使用し,色は黒色である.
ケルシュ: 黄金色で大麦と小麦が使用され,ホップの香りが強く,エールに分類されるが比較的に低温で熟成される.
ヴァイツェン: 大麦と小麦を使用した苦味が少ないビールであり,バナナやバニラのような香りがする.
まだまだ若造なのでビールの何たるかを語るには経験不足ですが,
スタイルによって味の違いがはっきり分かるエールを飲み比べると,
ビールを楽しく味わえると思います.
お気に入りのスタイルを探してみてはいかがでしょうか?
では,また次回お会いしましょう☆-( ^-゚)v