ミュージカル・オン・クラシック | たかびの自己満観劇ブログ
金曜日、上野の東京文化会館で開催された【ミュージカル・オン・クラシック】と言うコンサートを鑑賞してきました。

ミュージカルの名曲を生のオーケストラとシンガーによる歌で演奏するコンサートで、同じ類のコンサートの【ミュージカル・ミーツ・シンフォニー】にも過去に3度鑑賞していますが、MMSがミュージカル俳優による歌唱なのに対し、こちらは声楽家による歌唱と言う事で、普段なかなか聴く機会がない声楽も楽しみの一つとして行きました。

↑声楽家、と言ってもテノールの岡さんはミュージカル俳優だけど。

抽選で取った前から2列目の真ん中と言う良席にテンション上がり、入口で配られた演目の素晴らしさに、開演前からウキウキ。

出演者は…

指揮者:トニーノ・パティスタ氏
ソプラノ:鷲尾麻衣さん
メゾソプラノ:横関祐子さん
テノール:岡幸二郎さん

演目は以下の通り。

~第一部~

◇キャッツ序曲(キャッツ):東京ニューサウンズオーケストラ

のっけからテンション上がりますねぇ。

◇メモリー(キャッツ):鷲尾麻衣

英語詞で綺麗ななソプラノを聴かせてくれました。メモリーも何パターンかあるけど、これは一幕のバージョンかな?

◇アルゼンチンよ泣かないで(エビータ):横関祐子

四季で言う『共にいてアルゼンティーナ』ですね。原題のDon't cry for me Argentinaから『泣かないでアルゼンティーナ』と言う放題も見た事ありますけど、翻訳者によって違うのかな?

この曲では間奏部分で、エビータが左手の甲を掲げる劇中の仕草を、横関さんが再現してました。

◇マリア(ウェストサイド物語):岡幸二郎

この曲って元々あまり印象にないんだよな。マリアマリアマリアって繰り返してた気がする。

◇トゥナイト(ウェストサイド物語):岡幸二郎、鷲尾麻衣

四季の歌詞で美しく歌われましたが、四季ではトニーとマリアのデュエットで、♪トゥーーーナーーーーイって部分を、その曲中一番の声量でドンッ!と歌うのに対し、今回はその部分は静かに歌いました。

◇夢やぶれて(レ・ミゼラブル):鷲尾麻衣

この曲は英語詞での歌唱でした。同じ作品の曲でも英語で歌う曲と日本語で歌う曲がある様です。

◇ネクスト・タイム・ユー・フォーリン・ラブ(スターライト・エクスプレス):鷲尾麻衣、横関祐子

昔から興味ある作品でもある、アンドリューロイドウェバーのローラースケート電車ミュージカル。
日本では昭和の終わり頃にやってたらしく、曲は一度だけ劇団四季の55stepsで取り上げられたのを聴いてるはずなんだけど、全く記憶になし。
今回聴いた曲は結構好きでした。

~第二部~

◇オペラ座の怪人セレクション(オペラ座の怪人):東京ニューサウンズオーケストラ

お馴染みovertureから始まるオリジナルアレンジの組曲。
overture~think of me~music of the night~wandering child、だったかな?
オペラ座観たくなりました。

◇いつか日曜日に(テル・ミー・オン・ザ・サンディ):鷲尾麻衣

この曲は日本未上演なんだそうな。ソング・アンド・ダンスで成り立つ作品、と説明されてましたが、もちろん四季で言うソング・アンド・ダンスとは違うらしいです。

◇私はイエスがわからない(ジーザス・クライスト・スーパースター):横関祐子

この曲は四季版で聴きたかったな~と思いつつ、四季での上演を控えてるのもあるし、無理だろうな~と思いました。
案の定英語詞で歌われましたが、実際は四季で上演を控えてるかどうかではなく、元四季が絡んでるかどうかで決まってるんだって事に気付くのはもう少し後の事。

あと、四季では最後にオクターブ上げる部分(♪愛して~る~の、る~の部分)、他で聴くとみんな、♪愛して~…と♪る~は同じ音なんですよね。海外版のCDでも同じだし。オウターブ上げるのは四季のオリジナルなのかな?

◇アズ・イフ・ウィ・ネバー・セッド・グッバイ(サンセット大通り):横関祐子

ここまでトークで特にぐだぐだっぷりを発揮してた横関さんが、この曲の作品紹介でついに崩壊!(爆)
曲名を読みながらでも噛み、作品紹介に至ってはカンペを見ても立て直せず、鷲尾さんがついに岡さんにヘルプ要請!
本来は出番ではなかったハズの岡さんが登場すると、さらりとスマートに作品紹介を決めてみせました(笑)
しかし、横関さん可愛過ぎるぞ!

ちなみに、歌い始めると180°別人になって格好良く歌い上げた横関さんに、岡さんが苦笑いしながら『さっきまで、ふぁあああああ…とかなってたのに、歌い始めたらすっかり女優になってましたね』とツッコミを入れてました。

◇ミュージック・オブ・ザ・ナイト(オペラ座の怪人):岡幸二郎

岡さん絡みの四季ナンバーはほぼほぼ四季の歌詞で歌われました。
ちなみに次のAll I Ask of Youを紹介する時に、ずいぶん昔に演じてた…とやや濁し気味に言ってました(笑)

◇オール・アイ・アスク・オブ・ユー(オペラ座の怪人):岡幸二郎、鷲尾麻衣

昨年のMMSでの石丸ラウルに続き、今度は岡ラウルの復活!
鷲尾さんに、恋敵の関係にあるファントムとラウルを続けて歌うのって気持ち的にどうなのか?と聞かれ、岡さんはさらりと『良くやります(笑)』と(笑)

◇民衆の歌(レ・ミゼラブル):岡幸二郎、鷲尾麻衣、横関祐子

ちゃんと東宝の歌詞で歌ってました。岡さんが、この曲は劇中歌バージョンとフィナーレバージョンがあるけど、今回は劇中歌バージョンと説明。個人的にはフィナーレバージョンが好きなんだよな~。
でも、本当は大勢で歌う曲だけど、今回は3人で再現してみます、と言う岡さんの言葉に偽りはなく、本当にたった3人で歌ってるのかと思う程のすさまじい迫力でした。

あ、ちなみにこの曲を解説中の岡さんが、劇中でこの曲を歌うアンジョルラスを20年前に演じていたという話から、当時3歳でした、と盛大なボケをかまし、鷲尾さんが『捕まり立ちくらいでした?』と乗っかったのに対し、横関さん華麗にスルー!

居たたまれなくなった岡さん、横関さんに『今のは突っ込んでもいいところですよ?』と絡んでいくも、どうやら横関さん、ボケに気付いてなかった模様(爆)
まったくこのおねーちゃんは凄い人だな!(爆)


~アンコール~

◇メモリー(キャッツ):東京ニューサウンズオーケストラ

本編では歌唱付で演奏した曲を今度はオーケストラのみで物悲しげに演奏しました。

◇エーデルワイス(サウンド・オブ・ミュージック):岡幸二郎、鷲尾麻衣、横関祐子

今年50周年記念になる作品、と岡さんが紹介。歌詞は四季版ではありませんでした。

◇マスカレード(オペラ座の怪人):東京ニューサウンズオーケストラ

カーテンコールも一通り終わった後、トニーノ氏だけ戻ってきて、英語?イタリア語?で何か言いましたが、the phantom the operaって単語と、masqueradeって単語が聞こえたので、即座に理解しました(笑)

♪マスカレ~仮面舞踏会~…と、首を右に傾げ、右手を左手に突き出したく…なりませんでしたが(笑)

予定より15分押してコンサートは終了。

綺麗なソプラノ&メゾソプラノ、迫力のテノール、臨場感満点な生演奏、そしてミュージカルコンサートと言えば、歌声の素晴らしさからは到底想像出来ない様なぐだぐだトークもしっかり堪能、とても満足度高いコンサートでした!

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