東宝ミュージカル【レ・ミゼラブル】(4回目) | たかびの自己満観劇ブログ
東宝ミュージカル【レ・ミゼラブル】を今季も観に行ってきました。

2013年公演に続き、プレビュー公演(本来は開幕前の慣らし公演の事だけど、東宝では開幕から数公演分をプレビューと呼んでる。どっちにしても正規価格よりもチケットが安い)に行ってきました。

考えてみれば、レミゼ鑑賞4度のうち、正規価格で観たのって一度だけだな(笑)
(帝劇100周年記念⇒プレビュー⇒正規⇒プレビュー)

なんと最前列のほぼど真ん中の座席。

当日のキャスト。

前回鑑賞(2013/7/4)チェンジは以下の通り。

ジャン・バルジャン:キム・ジュンヒョン⇒ヤン・ジュンモ
ジャベール:福井晶一さん⇒岸祐二さん
マリウス:原田優一さん⇒田村良太さん
コゼット:磯貝レイナさん⇒清水彩花さん
テナルディエ:萬谷法英さん⇒KENTAROさん
マダム・テナルディエ:森公美子さん⇒浦嶋りんこさん
ファンテーヌ:里アンナさん⇒和音美桜さん
アンジョルラス:上原理生さん⇒上山竜治さん
ガブローシュ:松井月杜くん⇒北島大輝くん
リトルコゼット:北村青空ちゃん⇒加藤希果ちゃん
リトルエポニーヌ:近貞月乃ちゃん⇒陣あいりちゃん

うーん、最近の子供の名前は本当に難しいな。

…じゃなくて、エポの昆夏美さん以外全員チェンジです。
んで、エポの昆夏美さんとマダムの浦嶋りんこさん以外全員初見です。

あ、そう言えば司教役に元四季の伊藤潤一郎さんが出てますね。
四季ではユタと不思議な仲間たちのゴンゾ、青い鳥の火、ジーザス・クライスト=スーパースターの司祭で拝見してます。

プログラムも購入。

全キャストの香盤表が載ってるのが凄いよね。
マリウスやエポニーヌが、バルジャンが囚人のシーンにアンサンブルに混じって出てるなんて知らなかったよ。

ストーリー(公式より)

【プロローグ】
1815年、ツーロン
19年間投獄されていたジャン・バルジャンは、ジャベールから仮出獄を言い渡される。世間の冷たさにバルジャンの心は荒み、銀の食器を盗んで逃げようとする。司教に人としてのあり方を諭されたバルジャンは、過去を捨て新しい人生を生きようと決める。


【第1幕】
1823年、モントルイユ・シュール・メール
マドレーヌと名を変えたバルジャンは、市長の地位を手にしていた。彼の経営する工場では、日々の暮らしに精一杯の貧しい人々が大勢働いている。その一人ファンテーヌは、仕事仲間との喧嘩騒ぎでクビになってしまう。人に預けた娘コゼットの養育費のため、港で身を売るようになったファンテーヌ。そこでも客と騒ぎを起こし、警察に逮捕されそうになったところをバルジャンに救われる。

馬車が暴走し下敷きになった男をバルジャンが助ける。その様子を見ていたジャベールは市長がバルジャンではと疑いを抱く。だが翌日には、バルジャンと目される男が法廷で裁かれることになっていた。それを聞いたバルジャンは苦悩の末、男の無実を晴らすべく裁判所に現れて自らの正体を明かす。

病院に運ばれたファンテーヌは病重く、バルジャンに娘を託して息を引き取る。バルジャンは、ファンテーヌとの約束を果たすため、自分を追って来たジャベールを倒し、コゼットの元へと急ぐ。

同じ年、モンフェルメイユ
テナルディエ夫妻の宿屋では、幼いコゼットが下働きをさせられている。宿屋は客で賑わうが、夫妻の商売は悪どい。バルジャンは夫妻に大金を払ってコゼットを引き取り、パリへと向かう。

10年後の1832年、パリ
乞食、浮浪児、労働者、娼婦たちがひしめく中に、革命を志す学生アンジョルラスとマリウス、一味を率いて悪事を働くテナルディエ夫妻、その娘のエポニーヌらの姿がある。そんな中、マリウスは、父親と共に施しに現れた美しい娘と一目で魅かれ合う。テナルディエ一味に襲われる父娘、それはバルジャンと成長したコゼットだった。ジャベールが現れて騒ぎは収まるが、逃げるように消えた父娘に疑念を抱いた彼は夜空の星にバルジャンを必ず捕えると誓う。
エポニーヌは秘かに想いを寄せるマリウスから、愛しい娘=コゼットを探し出して欲しいと頼まれる。


カフェでは、アンジョルラスら学生たちが政治集会を開いているが、恋に夢中のマリウスは仲間にからかわれてしまう。折からラマルク将軍の死の報がもたらされた。決起の意を固める学生たち。街へ飛び出した彼らに、賛同した民衆たちが加わる。

プリュメ街のバルジャンの屋敷には、恋の訪れに心ときめかせるコゼットの姿がある。そこへエポニーヌの案内でマリウスが現れ、2人は互いの想いを確かめ合う。一方で、切なさをかみしめるエポニーヌ。想いが交錯する中、テナルディエ一味が屋敷を襲いに現れた。エポニーヌの機転で一味は逃げ去るが、騒ぎの原因がジャベールだと思い込んだバルジャンはコゼットを連れ外国に渡ろうと考える。
マリウスとコゼット、エポニーヌ、アンジョルラスと学生・民衆たち、ジャベール、そしてテナルディエ夫妻も、それぞれの明日に思いを馳せるのだった。

【第2幕】
パリの街角では、アンジョルラスの指揮で学生たちがバリケードを築いている。味方のふりをして仲間に加わるジャベール。マリウスの側にいようとしたエポニーヌだったが、コゼットへの手紙を託されてしまう。
手紙を受け取ったバルジャンは、コゼットの恋人マリウスがバリケードにいることを知る。一人寂しく夜の街を彷徨いながらエポニーヌはマリウスへの愛を自覚するが、その想いが決して届かないことも解っていた。

完成したバリケードに現れたジャベールは、正体を見破られ捕えられる。エポニーヌは敵に撃たれ、マリウスの腕の中で息絶えた。バリケードを越えて来たバルジャンが、学生たちの仲間に加わる。

最初の攻撃で、学生たちは勝利を得る。敵の狙撃を防いだバルジャンは、ジャベールの身柄を預かり受ける。殺せというジャベールを、バルジャンは秘かに逃がす。攻撃に備えながら、学生たちは誰もが知る歌を皆で口ずさむのだった。人々が寝静まった後、バルジャンはマリウスの命が救われるよう神に祈る。
夜が明けたが援軍はなく、学生たちは孤立する。激しい銃撃戦が始まり、アンジョルラスや学生たちは次々と命を落としていく。

負傷したバルジャンは、重症のマリウスを抱え下水道へと逃れた。バリケードの死体を改めたジャベールは、バルジャンが生きのびたと知る。

下水道には、死体から金品を盗むテナルディエの姿があった。マリウスを抱え倒れ込むバルジャン。マリウスと知らず指輪を盗んだテナルディエだが、バルジャンに気付き、その場を逃げ去る。意識を取り戻したバルジャンは、再びマリウスを担ぎ下水道を進む。行く手を阻むジャベールに、マリウスを助けたいと時間の猶予を願うバルジャン。申し出を受けてしまったジャベールは、自己の正義を自ら崩壊させてしまった現実に苦しみ、遂にはセーヌ川へと身を投げる。
街では女たちが、戦いで死んだ者たちを偲ぶ。

怪我から回復しつつあるマリウスだったが、戦いで散った仲間たちのことが心を離れない。その頑な心を溶かしたのは、献身的に看護するコゼットの愛だった。バルジャンはマリウスに自分の過去を打ち明けると、コゼットを託して姿を消す。

マリウスとコゼットは大勢の祝福を受け結婚式を挙げる。そこにテナルディエ夫妻がやって来て指輪を出し、マリウスから金を巻き上げようとする。戦いの夜の出来事を聞いたマリウスは、命の恩人がバルジャンだったと知り、コゼットを連れて彼のもとへ急ぐ。

【エピローグ】
祈りを捧げるバルジャンの前にファンテーヌの魂が現れ、神のみもとへと誘う。最期の時を迎えたバルジャンは、マリウスと共に駆けつけたコゼットに本当の父娘ではないと告げ、告白の手紙を渡す。ファンテーヌとエポニーヌの魂に導かれ神の国へ旅立つバルジャン。手紙に涙するコゼットとそれを支えるマリウスを包むのは、神の国で救いを得た亡き人々の想いであった。


…まぁ、ベラ・ザングラーいわく『例のフランス革命のミュージカル』ってのがこれです(何)

開幕2日目、当日のキャストとしては初日、主演のジャン・バルジャン役ヤン・ジュンモに至っては日本初舞台の公演。

プロローグで下手側の人が音程をハズした、ファンテーヌが『夢破れて』で少し音程を外した、テナルディエの宿での夫妻の一連のアクションが雑だった、などなど目につく箇所が無かった訳ではない。

でも、プレビューである事を考えれば充分過ぎる程の出来映えでした。

一日目の公演も評価上々だった様ですが、二日目の今回もかなり良かった!

特にヤン・ジュンモが歌ったBring him homeは素晴らしかった。
Bring him homeって、バルジャンのソロナンバーの中では一番静かな曲だって印象だったのに、見事に覆る程熱い歌唱でした。

オールキャストナンバーのDo you hear the people singやone day moreも圧倒されるほどの迫力。

そうそう、そう言えば今回はone day moreが聴きたかった。

レミゼを観るのも四度目、one day moreと言えば一幕ラストにオールキャストによって歌われるビッグナンバーです。
しかもアンジョを先頭に民衆が行進するのが凄く印象的な革命前夜のシーンです。

…にも関わらず、何故今なんだろう?

自分でもよくわからないんだけど、これまでこの曲に興味なかったらしいです(他人事)

もう何というか、バルジャンが時々挟み込む様に歌う♪あしたーがーーーー!(英語版で言う♪one day moreーーーーー!の部分)って歌詞に全然耳馴染がない。

英語版の歌詞しか頭にないんです。
日本語版の歌詞を今回初めて聞いたんじゃないか?ってくらいに(そんなはずは絶対にないのに)耳に馴染まなかった。

これまでいかにこの曲に興味がなかったかわかりますね(笑)

MMSでJOJが歌うのを聴いて感動して好きになったのです。

ヤン・ジュンモ氏、今回が初の日本だそうで、日本語を含めレミゼに出る為の準備に半年を費やしたそうです。
やや、何を言ってるのかわからないシーンはあったものの、メロディに乗ってない部分の一言台詞もしっかり発音出来てたし、良かったんじゃないかと思います。

半年の努力が実ったと言う嬉しさの感情がカーテンコールの彼の顔から読み取れるかの様でした。
正に、感無量だったのでしょう。

旧演出時代から数えて4度観てる作品だけど、今回が一番感動しました。

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