
夢醒め本編の鑑賞記はこちら。
当日は四季の会の会員対象に、オフステージ・トークイベントが開催されたのでもちろん参加しました。
本番を終えたばかりの俳優たちのトークショーと言う趣旨のイベントで、内容は主に事前に募られた質問を基にした質疑応答。
今回のイベント出演者は以下の通り。
(下手側より)
有賀光一さん(エンジェル) - MC
荒川務さん(夢の配達人)
岡村美南さん(ピコ)
豊永晴加さん(女性アンサンブル)
岸田実保さん(女性アンサンブル)
以下、トークの主な流れ~うる覚えなので端折りまくり。
有:久し振りにこう言う場に来て若干緊張しておりまーす。
俳優たちが自己紹介。
有:予め皆様の方から質問用紙を回収させて頂きまして、この中から質問にお答え…おこたガギギググ(口が回ってない)…お答えして行こうと思いますが、だらだら喋ってても仕方ないので早速質問の方やって行こうと思います。
岡:はい!ハイハイ!座っていいですか?
↑みんなイスの前で立ちっ放し
有:ああ、ごめんなさい!座ってください!大変失礼しました!もう相当テンパってます。
Q:好きな歌、曲、思い出のある曲は何ですか?四季で一曲、四季以外で一曲お願いします。
荒:好きな曲でも自分が歌うとなると好きじゃなくなる。自分が歌うとなると職業意識が出て音程とかリズムとか考える様になるから、自分が歌ってない曲ですね。“夢”の中だと【愛をありがとう】がいい。
有:四季以外で一曲?
荒:やっぱり【太陽の日曜日】でしょう!(客席・笑)
注釈:【太陽の日曜日】とは、荒川さん本人が中学生時代アイドル歌手として活動していた時のデビュー曲。39年位前の曲です(笑)
ちなみにこんな曲。
☆レコード音源
☆テレビ番組
岡:悔やまない、コーラスラインの。
※【愛した日々に悔いはない】の事。
岡:コーラスライン、隣の自由劇場で9月1日から“やりますけども~”(何故かここを強調)、私初舞台がコーラスラインの役(トリシア役)だった筈なんです。
それを全然ダメでハズされて、先輩の歌を見ながら、いつかあの歌を歌いたいな~と。
四季以外ではノラ・ジョーンズさんを良く聞く。
この前コンサートに行ったんです…ノラ・ジョーンズさんが日本に来て…
有:来たねぇそう言えばねぇ。
岡:あ、知ってます?
有:いや…(客席・笑)
荒:話全然違うけど、ノラ・ジョーンズさんって言えば良いけど、ノラって言うと何か猫みたいだよね。
豊:夢から醒めた夢を観て四季を目指して、その中でも愛をありがとうが大好きで、実際に四季に入って舞台で歌えて嬉しい。
四季以外では木村カエラさんのバタフライ。
有:♪バタフライ~ふふふ~ん…うる覚えですみません。(客席・笑)
岸:四季だとcircle of lifeとhe lives in you(※お前の中に生きている)が好き。
小学生の時にライオンキングを観て四季を目指したから。
初めてライオンキングに出た時は泣きながらやった。
ガゼル泣いてちゃいけないんですけど。
有:隣でライオンキング絶賛上演中です、是非足をお運び下さい。
岸:四季以外ではディズニーとサザンが好きです。真夏の果実とかすごい好きで、砂に名前書きたいですよ。消えちゃうんですよ?切なくないですか!?
↑コーフン気味。
Q:一日だけ生まれ変わるなら誰と変わりたいですか?
荒:犬を飼ってるんですけど、ワンしか言わなくても飼い主は犬が言わんとしてる事がわかる様になるんです。でも一度犬になって話してみたい。多分、お前わかってねぇなぁって言われるだろうけど。
岡:男になって坊主になってジャリジャリしたい。
豊:イルカ。イルカみたいに泳ぎたい。
岸:美南さんになりたい。なんか憧れてるんで。
岡:何も得ないですよ?
岸:どうですか?私になってみませんか?
岡:結構です…
Q:同じ演目で色々な役を演じ分ける上で心がけていることは?
荒:四季には方法論があって、新しい役でも過去にやった役でも一から台本を読んで台詞を母音で訓練して台本をお客様に伝える…ってのが鉄則なので、自分で役を演じてみせようと言うのは大きな間違いで、自分達では淡々と言葉を伝えるだけで、お客様が役を想像する様にやってるから、別に演じ分けとかはない。
Q:将来四季に入りたいです。四季に入ってよかった事と大変だった事を教えて下さい。
岸:良かった事は夢が叶って毎日お客さんと会えてお客さんが喜んでくれる事が一番嬉しい。大変なのは、歌もダンスも演技も全部出来て劇団四季なので、そのクオリティに毎日持っていくのが大変。
有:こう見えてまだそんなに年数…
岸:年齢ですか?(一瞬、笑顔がこわばる)
有:いやいや、年齢じゃなくて劇団に入って…。
豊:今日のお見送りみたいにお客様の笑顔を見て握手して頂いて、自分も何か与えられているのかなと感じるのが嬉しい。
大変なのは稽古で、凄く細かくて丁寧なので…。(元は別の劇団にいたらしい)
岡:方法論がある事によってみんなが目指すベクトルが一緒だから、みんなの目指すものが何も言わなくても一緒と言うのが凄い事だしやりやすい。
ロングランが沢山あるので『観る天国やる地獄』って言葉(四季内にある言葉らしい)の通り、コンディションを保つのが凄く大変。
荒:舞台の事だけを考えて生きていけるのが凄く幸せ。外では仕事に恵まれずアルバイトしながら夢を追いかけてる人が沢山いる中で、休演日には無料レッスンをして貰えたり、舞台に集中出来る事や環境が凄い。
その分大変なんだけど、大変だって事を感じられる事が幸せ。
Q:夢から醒めた夢ならではの大変な点、苦労話。
有:ロビーパフォーマンスとかローラーブレードとか…
荒:配達人はロビーパフォーマンスの最後に客席にこっそり入ってネタバレしない様に客席に座るんだけど、たまに知ってるお客さんがいたりして『荒川さん?』とか呼ばれるのがちょっと勘弁してほしい。
岡:悲しいシーンが多くて自然と涙がこみ上げてくる時に限って歌わなきゃいけなかったりしてそれが大変。
岸:ロビーパフォーンマンスで名前を呼ばれるとドキっとする。私は違う国の人です、私は日本人じゃありません、みたいな。
有:はい、次行きまーす。
あ、豊永さんごめん!(振るの忘れた)
豊:輪投げ…
↑ロビーパフォーマンスの一環の、3階席から輪を投げて一階にいるダンサーの腕に入れるパフォーマンス
練習時のだめだめエピソードを披露。
Q:出てみたい作品ややってみたい役は?
荒:これ、言わない方がいいんですよ。
みんなやりたいって思ってる役はあるんだけど、その役に限ってなかなか来ないんですよ。
(みんな納得)
荒川さんがベテランらしく、究極はいつどんな役が来てもOKという状態を作る事、と綺麗にまとめた。
Q:ステージ前に必ずする事
有:二人の世界を歌ってる時(わざわざ歌ってみせた)、裏の霊界空港のセットにスタンバイする時にデビルさんに礼をして、自分は天国、デビルさんは地獄の門に礼をする。
岸:それをやらないと何も出来なくなるのが嫌だから敢えて何もやらない。
豊:遊園地のシーンでパートナーと必ずガッツポーズをする。
Q:夢の配達人に会えたらどんな夢を見せてもらいたいか。
荒:宝くじが当たるとか非現実的な事。
岡:本当に幽霊の世界を見てみたい。
有賀さんが旅公演中に経験した心霊現象を披露して会場がシーーンとする。
荒:霊の世界って本当にあると思う。劇団内の俳優でも、誰もいない所に向かって名前を呼んで手を振ってる人を見た事があるし、動物も何もいない所に向かって吼えたりしてる時は見えてるらしい。
岡:『とある作品』(後にキャッツと判明)の初日の前にお払いをするんだけど、霊感がある役者さん曰くその時にセットの滑り台のところにハゲたおじさんが滑ってたらしい。
岡村さんが中途半端に終わらせた話を有賀さんが綺麗にまとめようとしてる所で、岡村さんが更に一言。
岡:全然祓えてない…(客席・爆)
有:お客様の中にもそういうご職業に携わられてる方がいらっしゃるかも知れないんだから、そこまで言ったら失礼でしょ!
みんな大慌てで取り繕う。
Q:お気に入りのシーン
有賀さんが、一度出たシーンは無しと言う縛りを設けた為、順番が後の人が不利になる。
荒:愛をありがとう
岡:二人の世界Repの最後の何もない舞台で歌と照明だけで勝負するシーン
豊:愛をありがとうが良かった、遊園地の最後のキメポーズ。
岸:カーテンコール
ふぃーーーーー、長かったー。
多分こんな感じだったかも知れないけど違うかも知れないし抜けてるかも知れないし全然違うかも知れないけど、正解は誰にもわからないから、これでいいや(爆)
一昨日のオフステに参加された方、もし全然違っても『内緒にしといた方がいいんじゃないかな~』←昨日の有賀さんの真似。
とにかくこんな感じの和気藹々としたイベントでした。
おしまい。
さて次の舞台鑑賞は、劇団四季コーラスラインです。
頑張って書いたこの記事に愛のポチッをありがとう。