劇団四季【オペラ座の怪人】(5回目) | たかびの自己満観劇ブログ
今君をアイス~(違)

All I Ask of Youのラストが大好きなんですが、何故か♪今君を愛す~って書いたつもりが、今君をアイス~になってました。

狙ったとしか思えませんね、はい。

劇団四季【オペラ座の怪人】を鑑賞してきました。
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いよいよ東京公演千秋楽まで1ヶ月、千秋楽に向けて毎月鑑賞中です。

劇場に向かうと、亀の甲羅の所に大量の中学生と思しき学生たち…あちゃー…学生団体と被ったか…。
(-ω-;)

こちら、キャストボード。
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前回からの変更はこちら。

クリスティーヌ:土居愛実さん→苫田亜沙子さん

苫田クリスを観るのは昨年2月以来1年3ヶ月振り。
この2週間で、ファントム役の役者さん&座った席を同じ条件で土居クリスと苫田クリスを聴き比べる事が出来ましたが…やっぱりモノが違いました。
前回は約一年振りのオペラ座だったし、土居さん単体で聴いてると、そこまでボロッカス言う程ではないんじゃないかなー…確かに台詞は棒だし声量も響きもイマイチだけど、で済んだんだけど、短期間で苫田さんと聴き比べちゃうと“イマイチ”どころの話ではないのがわかってしまう…ここまで違うのかと。

ラウル:鈴木涼太さん→中井智彦さん

中井ラウルは一昨年の京都公演以来です。
中井さん自体はBBのビースト以来だから、8ヶ月振りかな?

メグ・ジリー:中里美喜さん→小林由希子さん

小林メグも京都オペラ以来です。中里さんはクリスの同期っぽく見えるんだけど、小林さんは先輩と言うかお姉さんっぽく見えるんだな。

ムッシュー・ルフェーブル:寺田真実さん→斎藤譲さん

斎藤ルフェーブルは初見だけど、以前にレイエで見ていた様です(憶えてない)
斎藤さんは顔の表現が豊かで特徴的なので(大袈裟とも言う)、最近見た森山弁護士(この生命誰のもの)、ヴォールティマンド(ハムレット)とも、全て斎藤さんにしか見えないと言う…(笑)

変更は4役のみでした。

ロビーにあった、砂糖で出来ているというオブジェ。
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座席は、前回同様最前ドセン。
隣にツイッターのフォロワーさん、斜め後ろにブログの読者さんが偶然いると言う集合っ振り。

開演前、予想通り学生集団のザワザワが凄まじく…。

照明が落ち始め、半分くらいは静かになるも、まだまだ静寂には程遠い状態…そして学生達が自ら私語を慎むように促す、通称“シーコール”が起こる…シーコール、今の学生もやってるんだ…オレが中学生くらいの時もあったぞコレ…(笑)

しかし、シーコールですら収まらなかった雑音を一発でピタッと収めたのは、他でもない『落札!』という最初の台詞でした。
あまりに綺麗にザワザワが止まったので面白かった。

んだば雑感。

最前ドセンの弊害…やっぱりマエストロの頭と腕が気になりますな…(笑)

シャリュモー作ハンニバルのリハーサルシーン、まずルフェーブルさん、顔若っ!!
これまでルフェーブルは深見さん、川地さん、寺田さんで観てきてるので中年なイメージだったんですが、斎藤さんになって急に若くなったなーと…でも髪は当然今までと変わらないので、余計に顔の若さが目立つ…(笑)

それに加えてあの解りやすい目や口の動き…うーん(^-^;)
なんかルフェーブルのイメージが変わった…。

それに引き替えアンドレとフィルマンの安定ぶりは…(笑)
特にアンドレは増田さん以外で見た事がない。
美女と野獣で百々さんルミエールと双璧だったけど、道口さんのルミエールを観た事で、増田アンドレは3度以上観た作品で唯一、一度も役者が変わってない役になりました。
増田アンドレも今回で5回目。

前回はバレエを踊ってるダンサーの中を無理矢理通り抜けたり等あまりに身勝手な行動をするアンドレに芸術の心がないと思いましたが、良く良く見てると芸術の心がないのはルフェーブルの方ですね。
ウバルトの握手をスルーしたり、アンドレがカルロッタに頼み込んで歌わせた歌に対し中途半端な所で拍手したり(その時の他のメンバーの呆気に取られた表情が面白い)

また、最近になってウバルトがイタリア人であると教えて頂き、レイエに『ローム』と言う発音を強要されたウバルトの『ハイハイ、ロームね。ローマじゃなくて!あたしにはとても言いづらくて』と言う台詞の意味もようやく理解出来たなーと。

そう言えば、大道具の事件があり皆が大騒ぎしてる間、クリスはずーーっと、ポケーっと座り込んでるんだねえ。随分長い時間だと思うけど。
いつも、『カーラ!カーラ!我々のプリマドンナにはお構いなしか!』とか叫んでるウバルトに目が行くので、隅っこに座り込んでるクリスティーヌは目に入らなかったのですが、今回は無駄にキョロキョロしてたら目に入った(笑)

そして久し振りの苫田クリスの歌声。
声量も伸びも全然違いますね。♪どうぞ~思い出~をこ~の胸に~とか、高音で張り上げる部分なんて、ビリビリ震えるのがわかります。
折角最前で観るならこうでなくちゃ。

中井ラウルは、自分の頭の中でAOLのアレックス役の時のイメージとごっちゃになってしまっており、こんなオジサンだったっけ?と(笑)
多分髪型のせいなんだろうけど…。アレックスの時の方が若い髪型してたからなー。

佐野ファントムは、以前観た時よりも良かった?
変わらず憂いのある素敵な歌声なんだけど、それに加えて声量と張りがより良くなった様な感じがしました。
佐野さんが歌うMusic of the Nightが凄過ぎる。
かと言えば、All I Ask of youの優しく切ない声…たまりませんな。
佐野ファントムの歌声に聞き惚れているうちに、高井ファントムの歌声を忘れてしまいそうです(笑)

佐野さんの歌声、ビーストの時は『愛せぬならば』で確かにいい歌声を聞かせてくれるんだけど…だけど、やっぱり二幕冒頭のギャグの印象と、魔法が解けた時の王子の顔の印象が強過ぎて、佐野ビースト=悲しい<面白い(ギャグ的声使い&王子様と言うより執事様って外見)
って印象なんだけど、ファントムの佐野さんの歌声は本当に素敵過ぎる。
佐野さんの歌声を堪能するならやっぱりオペラ座、佐野ファントムの歌声の大ファンです。


その他の出演者に関して、何度も観ている割に未だにアンサンブルは全然わからないんですが、ようやく金本和起さんと高田直美さんを見付ける事が出来ました。
金本さんに関しては毛皮とか白塗りとか…でも、先月観た時は顔より先に声でわかったと言う…(笑)
特に女性アンサンブルはほぼ全員、メイクとかつらなので本当にわからないんですが、高田さんはお顔に特徴がある方なので、お待ちいただく間に…のバレエのシーンで真ん中に踊ってるのを見付けられました。

そして、前回はバランスの悪さに感じるものも無く些かガッカリだったWandering Child。
今回は素晴らしかったです。

サビの♪エーンジェルオブ…の瞬間に、何というか、全身を駆け抜ける“ゾゾゾゾッ”とした感覚。
これこれ、折角最前ドセンで聞くならこれがなくちゃ!

ただ、あの曲どうしても凄まじい盛り上がりの後に♪私はエンジェルオブミュージ~ック…おいでエンジェルオブミュージ~ック…やめ~ろ~この偽物やめ~ろ~この悪魔!
…と言う、急激な空気の盛り下がり方が何とも…(^-^;)
この作品に関してとかではなく、個人的にはあの空気はあの空気で保ったまま次の場に移る展開の方が好きなので…(笑)

事態が急転した後、オーケストラピットに狙撃兵が立つシーン。

あの狙撃兵の『はっ!』『はいっ!』『その時とは!?』の三つの台詞が、他の役者との距離感の違いからか、思い切り生声で大きく聞こえる為か、やけに浮いて聞こえるんだよな。
毎度毎度、この兵士もこの台詞を言う為にここに立ってるんだなー…と思ってしまいます。
もちろん、その後に発砲して『し、しかし!』という台詞を言う重要な役割ではあるんですが…。

話は全く変わるんだけども、怪人の住処で上手側にある怪人のデスク?
あの足元のパタパタ動いてるヤツ、あれって足漕ぎボートに見えて仕方ないのはオレだけですか?
あれは一体なんなんだろう??話脱線。

仮面に隠した醜さと言うファントムの主張と本当の醜さは心と説くクリス、最後のクリスのキス、やっとの思いでクリスの背中に手を回したファントム、行ってくれ!お願いだぁぁぁ!というファントムの悲痛な叫び、そしてその時に鳴る猿のオルゴール…指輪を返しに戻ってくるクリス、このシーンを3度目の鑑賞でようやく理解したんですが、あのシーンの弱々しいファントムを観ると同情したくなります。

それまでの仮面に頼った暴挙の報いと言えばそれまでだけど、それでも最後の最後に勇気を振り絞った挙句に敗れた男の姿ですから。

まぁ、ラウルに情け知らず!と言われて、平然と情けなどない!と返す男に掛ける情けの言葉はない!と言われたらもはや返す言葉もありませんけど(笑)

あ、再び脱線しますが、ファントムの『お願いだぁぁぁぁぁ!』を聞くと、何故か『スルース(探偵)』をもう一度観たくなります(笑)
何故って?一幕最後に同じ台詞があるからです(笑)
あの作品も本当に良く出来た作品だったなぁ…。

最後、ファントムが消えるシーンも、前回みたく不可解な音がする事もなく無事に消えましたが、消えた直後にメグ・ジリーがイスに掛けられた布を剥がす時…


べりべりべりべり。


あれ、マジックテープだったんやぁ。。。。。
(///∀///)
台無しとまでは行かないにしても、ちょっと間抜けな音でした。

カテコもかなりの回数幕が開きましたが、やっぱり苫田さんと佐野さんに対する拍手は一際大きかったですね。

さて、来月いよいよオペラ座東京千秋楽。
my楽は11日です。

次回の四季鑑賞は、再来週の『ミュージカル南十字星』です。

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