劇団四季【ソング&ダンス The Spirit】 | たかびの自己満観劇ブログ
昨日12日は劇団四季ソング・アンド・ダンス・シリーズの最新作『The Spirit』を鑑賞してきました。

たかびの自己満観劇記

劇場は浜松町の四季劇場・秋。

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お芝居ではなく、四季のミュージカルナンバーをはじめとする様々なナンバーに、オリジナルとは全く違う解釈でアレンジを施し、ダンスや様々なパフォーマンスで魅せるショー、ソング・アンド・ダンス・シリーズは今回で5作目。
 
自身が観るのは、劇団創立55周年記念作品と位置付けられた4作目の『55steps』以来2作品目。
 
55stepsを観た当時はまだ四季ナンバーをあまり知らず、ほとんど知らない曲でパフォーマンスされていた状態だったけど、かなり楽しいショーだったのを記憶してます。
 
知ってる四季ナンバーが各段に増えた今観れば楽しさ2倍3倍なんだろうな…短期間でいいから55steps再演希望です。
 
さて、そんな通称ソンダンシリーズ最新作。
 
再演でもなく、初演だけどもう何ヶ月もやってる様な作品でもなく、この月曜日に開幕したばかりの、正真正銘の出来たてほやほや作品です。
 
10日に初回、11日休演での12日、公開通し稽古から数えても僅か3度目の上演で鑑賞という、自身の四季鑑賞歴の中では本当に奇跡的な早さでの鑑賞です(笑)
 

公開初日の10日には、本来は開演1時間前に公式サイトで発表になる筈の初演キャスト情報が、運営スタッフの手違いからか、『前日の出演者』として本来の公開時間より4時間以上も早く露出されてしまうというハプニングに見舞われました(夜に一旦削除され、翌朝再度アップされました)が、初日は大盛況だったようです。
 
こちらお馴染みキャストボード。

たかびの自己満観劇記
たかびの自己満観劇記 たかびの自己満観劇記
ヴォーカルもダンサーも再見になる方が多くなってきたなぁと、観劇を重ねる度に思います。
 
ヴォーカルでは大阪アイーダからそのままスライドしてきた阿久津さん&井上さんペアは2ヶ月振り。
 
何気にソンダンシリーズでしか観た事なく、前回観たのは55stepsな李涛さんはなんと1年振り(笑)
 
マンマのロージー以来の青山さん、JCSのペテロ以来な飯田さんは共に5ヶ月振り。
 
あれ、種井さんってあちこちで見掛けてるイメージだけど、生で観るのはどうやら初らしい。
 
コーラスパートは全員初見ですが、ダンサーパートも約半分は観た事あるダンサーさん。
 
ちょくちょく小出しにされていた稽古場動画から、ヴォーカルパートに阿久津陽一郎さん、種井静夫さん、井上智恵さん、青山弥生さんがいるなーって事は以前からなんとなくわかってました(笑)
 
パンフレットも購入。

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今回は早々からセットリストがモバイル版公式サイトに公開されてるので、リスト出しは悪意あるネタバラシにはあたいしないと思いますが、それなりにネタバレを含みますので、自分の目で観るまでネタバレ嫌だ!という方はスルー推奨(笑)
 
どのみちオリジナルを知らない曲の感想は大して書けないので、そういうナンバー曲名出しから省く方向で。
 
 
 
今回は四季オリジナルミュージカルの楽曲を多く作曲された故・三木たかし氏の作品を多く取り込んだという事で、55stepsでの教訓を踏まえて、これまで20本も四季の作品を観たのに、またしても知らない曲連発で惨敗という、非常に残念な結果となりました(笑)
 
ちなみに三木たかしさんと言えば【アンパンマンマーチ】や【時の流れに身を任せ】を作曲した人です。
 

【第一幕】
 
お隣のライオンキング、四季劇場海のオペラ座に続き、東京公演生オケ3作目きました。
 
◇祖国/ミュージカル南十字星
 
まずは阿久津さんのソロからスタート。
 
そして井上さんと種井さんによる、三木氏と四季の思い出、三木氏への感謝を語る口上へと続きます。
 

◇生きているってすばらしい/ユタと不思議な仲間たち
 
オリジナルを知っている中では一番派手なアレンジが施されていたのがこの曲。
 
李さん&飯田さんがメイン。
 
南部訛りの歌がダンスアレンジされてるのはなんだか新鮮でした。
 

◇ノートルダムの鐘/ノートルダムの鐘
 
稽古場動画でもPVでも目立つ、あの種井さんの振り子シーンです。
 
あれだけ先出し動画で目立たせてるのに、そのシーンは本当に一瞬で終了!(笑)
 
メインは種井さん&阿久津さん。
 

◇天使が僕に/ノートルダムの鐘
 
李さんがカジモドに扮して歌いますが、たくさんの女性に囲まれて羨ましかったです(笑)
 

◇NICE WORK IF YOU CAN GET IT/クレイジー・フォー・ユー
 
CFYは二度も観に行ってるのに、この曲がどのシーンなのかイマイチわからないまま過ぎ去ってしまった…。
 

◇ブチキレそう/春のめざめ
 
このシーンでは飯田さんによる迫力のボイパが披露されます。特にタムの音が逸秀!
それもその筈、飯田さんは、美女と野獣のビースト役でもお馴染みの兄・飯田洋輔さんと揃って、ハモネプに出場経験があり、飯田兄弟が属していたブラスターズは決勝まで上り詰める程の実力(決勝辞退だったそうですが)だったそうで。
 

◇人生を踊り明かせ/ウィキッド
 
ウィキッドの曲なのはわかるんだけど、未だウィキッドを観れてない!
早く東京に戻ってきて!
 

◇虹の彼方へ/オズの魔法使い
 
記憶している限りでは、人生で二度目に観たミュージカルがオズの魔法使い。
(三度目のミュージカルが初四季になるエルリック・コスモスの239時間)
 
早見優さんや尾藤イサオさん、今陽子さんやテアトルエコーの熊倉一雄さんが出演していた事を覚えています。
 
楽曲に関しては全然覚えていないんだけど、この曲を聴いてなんだか懐かしい気分になりました。
 
初見になる真優香さんの歌声と7色の演出はとても美しかった。
 

◇マンゴジェリーとランベルディーザ/キャッツ
 
飯田さんがメイン。
 
マンゴジェリーとランベルディーザに扮したダンサーさんと3人で綴る至ってシンプルな構成でした。
 

◇お洒落は私の切り札/アイーダ
 
アイーダ本編同様、バスローブを纏ったアムネリスが侍女に囲まれて歌う構成。
 
本編ではアイーダを演じていた井上さんが、アムネリスの象徴的なナンバーを歌うというのも新鮮な感じがしました。
 
聴かせどころの一つである♪いぇ~いの部分は、はっちゃけ度0%…もう楽譜のまま歌いましたって感じでしたが、♪お洒落はわ~たしの、き~り~ふ~ッだ~~~[m:62]の部分は迫力満点で本編同様拍手が巻き起こりました。
 
意外と井上さんのアムネリスはハマッてる気がしました。
 
そして何といっても一幕最大の見せ場はこの曲じゃないかと。
 
お馴染みの客弄りがこの曲でおこります。
 
客弄りの内容は観てのお楽しみって事で伏せますが、弄られる対象は1階通路側に座る女性客限定です。
 
弄られたい女性は通路側の席を取る事をおススメします(笑)
 
もちろんこのシーンでは客席は手拍子や歓声が飛び交います。
 
そして最後、本当に華麗なる王女に転身する演出があり、これは必見です!
 

◇迷いつつ/アイーダ
 
一方こちらアイーダとラダメスのラブシーンで歌われるナンバー。
 
大阪まで観に行って鳥肌ものだった、阿久津ラダメスと智恵アイーダの同シーンをもう一度観れると思って楽しみにしてたのに、アイーダパートを歌ったのは井上さんではなく真さんでした。
 
やはりこの曲はラダメスとアイーダの声の相性が重要。
 
阿久津さんと真さんの声の相性はあまり良くなかった…。
 

◇キャラバン~スウィングしなけりゃ意味がないね~シング・シング・シング
 
ジャズナンバーに乗せて次々に繰り広げられるダイナミックなダンスに目が釘付け…どころか、正直追い付きません(笑)
こればかりは遠い席から観た方がいいかも。
 

◇サークル・オブ・ライフ/ライオンキング
 
一幕トリとなるサークル・オブ・ライフは期待通り、旧録版CDキャストの青山さんが歌いました。
 
これがもう鳥肌モノの大迫力。
 
一番最近聴いた青山さんの歌声が、例の♪ハニーあたしフリィ!このチャンスどぉ~[m:62]…だったので、そこからのギャップがもう凄まじく、余計にやられちゃった感じ。
 
ちなみに、お隣の四季劇場春では、いつも通り鄭雅美さんがこれまた大迫力のサークル・オブ・ライフを聴かせてました(笑)
 

横並びの2つの劇場で同じ曲が歌われてるの巻(笑)
 
 
 
【第二幕】
 
第二幕は、故・三木たかし氏のナンバー中心の構成に。
 
◇さくらの花よ 泣きなさい
 
まず舞台中央にアコギを演奏している役者さん、照明の関係で顔が影になって誰かはわからなかったけど、どうやらそういう演出の様です。
 
そして響き渡る三木氏ご本人の歌声、スクリーン代わりの幕に若き日の三木氏の写真。
 
井上さんによる、在りし日の三木氏の思い出が語られます。
 
そしてヴォーカルパート総出で歌い上げます。
 
あれ?阿久津さんがいない。
 

◇タイトル・向上/ジャックと豆の木
 
そんな時、大きな声でにぎやかに客寄せっぽい口上をしながら客席に現れたのは、いつの時代の流行りだろうって格好をした阿久津さん(笑)
 
キラキラジャケットにヒラヒラシャツにでっかい茶色のグラサン…うーん、昭和だ(笑)
 

◇煉獄のおいたたち~暴走族~/夢から醒めた夢
 
夢から醒めた夢の暴走族ナンバーは李さんが担当。
 
ちなみに東京公演で暴走族役としてこの曲を歌った西尾健治さんがダンサーとして出演してます(笑)
 

◇煉獄のおいらたち~ヤクザ~/夢から醒めた夢
 
このナンバーをまさかの飯田さんが担当。
 
このシーンでは丁半賭博や殺陣など、ヤクザに繋がる演出が施されました。
 
また、和太鼓など和に拘ったパフォーマンスが続出。
 

◇夜桜お七
 
青山さんがこのナンバーを歌うと、空気は一変して本物の歌謡ショーに(笑)
 
あれ、これって確か劇団四季の公演だよね??
(・_・;)
 

◇引き裂かれた心/ミュージカル異国の丘~花の時・愛の時
 
このシーンだったかな?面白い演出がありました。
 
双子の斎藤准一郎さんと斎藤洋一郎さんが鏡写しにダンスを踊り始め、やがてもう一組の双子、相原茜さんと相原萌さんが絡んでいきます。
 
それぞれ、双子の片方同士で男女ペアになり、全く鏡写しにダンスや演技をしていくという…笑
 
途中で鏡写しが解けて二組が絡み合う不思議なシーンもありつつ、双子が二組いる事を上手く使った演出でした。
 

◇香蘭と杉本の別れ/ミュージカル李香蘭
 
阿久津さんと井上さんによるもの悲しいシーンの再現。
しかしこの二人が別れのシーンを演じると、頭にはあの曲が浮かんできてしまう…(笑)
 
♪何故やってきたの~別りぇ~の時がぁあ~神が二人を~弄んで~束の間~の恋を~与ぁ~え~たぁ~のかぁ~
 
↑井上さん的な発音で書いてみた(爆)
 

◇アンパンマンのマーチ/それゆけ!アンパンマン
 
オリジナルとは違い、歌詞も一部の表現が書き換えられ、しっとりとしたバラードで歌われました。一幕の『生きているって素晴らしい』と並んで最も大胆なアレンジがされた一曲。
 

◇おれたちゃペドロ一家/ユタと不思議な仲間たち
 
ペドロを阿久津さんが、ダンジャを井上さんが、ゴンゾを飯田さんが、モンゼを青山さんが。
 
そしてヒノデロ、意外過ぎるあの人が演じました。
 
建てられた障子の裏から静々と出てきたヒノデロが、オリジナルのままにあのセリフを言い、そして一部のアレンジが笑いを誘います。
 
『一番太いのよろしくね♪』(爆)
 

◇ふり向くな君は美しい
 
ここで、稽古動画でも観られた女子サッカー。
 
何だか青春してます。
 
そのアクションに客席からは笑い声。
 

◇こころの鐘
 
ラストナンバーはしっとり歌い上げられました。
 
この辺が元気いっぱい楽しませる55stepsとの一番の違いか、何とも物静かな幕切れとなりました。
 

【カーテンコール】
 

◇若き獅子たち
 
最初、この曲のタイトルを見てビックリしました。
 
西武ライオンズの以前の応援歌のタイトル!
 
まさかの四季による西武ライオンズ!?
 

まぁ、そんな奇抜すぎるコラボはいくらソンダンとは言えなし得ません(笑)
 

◇時の流れに身をまかせ
 
スクリーン代わりの幕に歌詞付の楽譜が流れ、女性陣によって歌われました。
 
1番サビ~1番ワンコーラス。
 
個人的には2番サビの、♪時の流れに身を任せ あなたの胸に寄り添い 綺麗になれた それだけで命さえもいらないわ…という歌詞が好きなので、そこも四季の歌声で聴きたかったな。
 

◇津軽海峡・冬景色
 
こちらもスクリーンに楽譜がながれ、しっとり歌われました。
 

◇タイトル・向上(Reprise)/ジャックと豆の木
 
再び登場の元気いっぱいなセールストーク的阿久津さん。
 

カーテンコールは4回、4回目には一角を除きほぼフルでスタオベになりました。
 
テーマがテーマだけに、元気いっぱいな雰囲気で終わる事はなかったけど、素晴らしい作品でした。
 
別のキャストさんでも観たい。
キャス変がある事を信じて12月14日にもう一度観に行く事にしました(笑)
 

おしまい!