原ノ町駅(常磐線)のスタンプ | 気まぐれ 駅スタンプ紀行

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全国の駅に設置されている「駅スタンプ」。

一つ一つのデザインに個性があり、奥行の深さに魅了され、いつの間にか駅を訪ねるたびに
駅スタンプを押印する収集癖がついてしまいました。

これまで私が旅行や出張で立ち寄った駅で集めた駅スタンプたちをご紹介します。

原ノ町駅 ~武者絵巻の相馬野馬追の駅~

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原ノ町駅は、1898年4月に日本鉄道の駅として開業しました。
1906年の鉄道国有法によって日本鉄道が国有化され、現在はJR東日本常磐線の駅となっています。
 
原ノ町駅の駅スタンプには、相馬野馬追の様子が描かれています。
相馬野馬追は、相馬氏の祖である平将門が野馬を捕らえる軍事訓練を行い、馬を神前に奉納したことが由来とされます。
戊辰戦争後に野馬が全て刈り取られ、相馬野馬追は一時消滅してしまいますが、相馬市原町の太田神社が中心となり再興が図られ、現在は国の重要無形民俗文化財に指定されています。
 
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本日は東日本大震災から8年。
震災と福島第一原子力発電所事故によって、原ノ町駅も9ヶ月以上営業休止に追い込まれました。
現在でも常磐線は富岡-浪江間が不通で、原ノ町駅からの上り列車は浪江までしか行くことができません。
 
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改札横の「原ノ町駅陣屋」には、相馬野馬追に関する展示があり、甲冑を着て記念撮影をすることもできます。
この「原ノ町陣屋」があった場所には旅行代理店「びゅうプラザ」あったのですが、震災の影響で営業休止、そのまま閉鎖となったそうです。
 
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駅の待合室の天井を眺めると「駒絵百態」という馬の絵が・・・。
説明文には、旧相馬藩絵所堀池雲岳が掛け軸に描いた百態の駒絵を模写したものとあります。雲岳は野馬追のふすま絵や掛け軸など、相馬地区に多くの作品を残したそうです。
 
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2017年の冬に何度か原ノ町駅を訪ねる機会がありました。
駅スタンプを押印したのとは別の日ですが、ちょうど相馬ー浜吉田間の運転再開1周年を記念した団体臨時列車「ポケモントレイン」が原ノ町駅にやって来ました。
 
本日の報道を見ていると、被災者の中にはまだ不自由な生活をされている方が多いことを知りました。記憶を風化させることなく、そして全ての方が元の安定した生活に戻れることを願ってやみません。
 
 
関連スタンプ 道の駅 南相馬のスタンプ
 
道の駅のスタンプにも相馬野馬追が描かれていました。
 
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このスタンプは2017年11月17日に押印しました。
 
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