大津京駅 (湖西線) のスタンプ | 気まぐれ 駅スタンプ紀行

気まぐれ 駅スタンプ紀行

全国の駅に設置されている「駅スタンプ」。

一つ一つのデザインに個性があり、奥行の深さに魅了され、いつの間にか駅を訪ねるたびに
駅スタンプを押印する収集癖がついてしまいました。

これまで私が旅行や出張で立ち寄った駅で集めた駅スタンプたちをご紹介します。

大津京駅 ~律令国家が開花した大津京の駅~
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大津京駅は、1974年(昭和49年)7月の湖西線開通と同時に開業しました。開業時は西大津駅という名称でしたが、2008年(平成20年)に地元の請願によって現在の大津京駅に改称されました。
 
駅スタンプには大津宮の南志賀町廃寺遺跡から出土した「サソリ紋瓦(蓮華紋方形軒先瓦)」が描かれています。
 
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どのような経緯で「大津京」という駅名に決まったのかは知らないのですが、中大兄皇子が667年に遷都した都は、「近江宮」「大津宮」あるいは「近江大津宮」と呼ばれ、「大津京」という呼び方は学術的には正しくないそうです。
 
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大津宮に遷都した時代は、倭が白村江の戦いで唐・新羅連合軍に惨敗し、いつ攻め込まれるか分からない国際関係が緊張した時代でした。そんな時代背景を遷都の理由とする説もあります。しかし天智天皇の死後、壬申の乱で大友皇子が敗れ、わずか5年で滅びた都でした。
 
 駅前の万葉集の和歌の碑に目が留まりました。
「あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」 額田王
「紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに われ恋ひめやも」 大海人皇子
学生時代に学んだ和歌ですが、二人の複雑な関係・・・当時の政治に翻弄された悲哀を感じます。
 
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このスタンプは2011年8月20日に押印しました。
 
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