熱海駅 ~お宮の松と温泉~
熱海駅は、湯河原-熱海間が開通した1925年(大正14年)3月に開業しました。
1934年(昭和9年)には丹那トンネルの完成により熱海-沼津間が開業し、東海道本線の駅に編入さます。そして翌年には伊東線が開業、1964年(昭和39年)には東海道新幹線が開業し、熱海温泉の玄関駅として順調に発展を遂げてきました。
熱海駅のスタンプは、尾崎紅葉の小説「金色夜叉」で寛一とお宮の別れの舞台となったお宮の松と熱海温泉が描かれています。
熱海駅の駅舎は老朽化が進み、とうとう建て替えられることになってしまったようです。当初は2014年度末の完成を目指していたようですが、工事や人件費高騰の影響で2年程度遅れ、2016年度に立派な駅ビルに生まれ変わるとのこと。個人的にはこれまでの味わい深い木造駅舎が好きでしたが、温泉観光地の駅として手狭になってきたということもあるのでしょうね。
伊東線へは伊豆急行の列車も乗り入れてきます。また、熱海駅はJR東日本とJR東海の境界駅ですから、3社の列車が揃い踏みすることもしばしば・・・見ていて飽きません。
駅前には、熱海駅開業前に小田原-熱海を結んでいた軽便鉄道の蒸気機関車が保存されています。現在は駅前広場の改修工事に伴い別の場所に移設されていますが、こんな小さな機関車が人々を運んでいたとは・・・長大編成の列車が東海道本線を行き交う姿を見ているととても想像できません。
このスタンプは2012年9月8日に押印しました。