1970年代に「八つ墓村」という映画がヒットしました。
ラストで犯人が襲いかかってくる怖さと言ったら…

犯人は意外な人物で主人公も全く途中まで気づかないのですが、ある事がきっかけで気づきます。
それは小指の傷です。

義理の姉が犯人に襲われた際に犯人の左手の小指を噛み傷を作り、それが主人公が犯人に気づくきっかけとなるのです。

映画では正体を知られた犯人が豹変し、主人公に襲いかかるクライマックスが映画の見せ場の一つなのですが、小説では噛み切られた犯人はそれが原因で感染し死んでしまいます。

人間の噛む力は奥歯でだいたい自分の体重程度とも言われます。

本気で噛みついたら指などひとたまりもないですよね。実際は痛くて映画版のように元気に歩いたり、人を襲ったりはできないでしょう。
そして小説版の犯人を死に至らしめたものは敗血症と思われます。指の傷から感染し死に至る。こちらの方がより現実に近いのですが、映画だったら最後は犯人との対決が欲しいですから、演出上犯人に頑張ってもらったんでしょうね。

それにしても、映画の「八つ墓村」は傑作です。
見所満載のエンターテイメントです。