落語にそんなに造形が深いわけではありません。
たまーに聴いて、面白いなーってくらいです。

たまたまNetflixで立川談志 ディレクターズカットがあったので
芝浜を聞きました。古典人情モノ。破天荒なイメージの有る談志さんでしたが
この映像にその破天荒的なイメージの部分はなく、
本人も芝浜については常識への応援はしないと、避ける部類に入る
演目だったみたいですね。

非常識は人間本来の姿。
修行とは矛盾に耐えること、
理解しようとするのではなく、感じるものを。

芸術だけでなく、日常に通ずるんだと思います。
だからこそ、共感して、感動に繋がる。

みんなといっしょでなければならない、ということを否定してくれる。

繊細で抜群のセンスの方だと、改めて認識したのでした。

落語はお好きな方は大変造詣が深く、ご自身のご意見ご感想がおありで
それでいて僕は僕の意見を押し付けたくもないし、でも自分を信じていたいので
(でもほぼすべての舞台芸術が好きなんですが)、
落語は深く足を突っ込まないようにしようと、距離をとっている分野なんです。

でも、また東京に行った時、寄席に行っちゃうかな…。

いいものを観られました。お勧めです。